陸上・山縣、北京五輪で高木菜に刺激受けた パリ五輪では自己ベスト&リレーのメダル目指す

[ 2022年2月22日 10:46 ]

女子マススタートを終え、クラウディア・ペヒシュタイン(中央)と健闘をたたえ合う高木菜那(左)と佐藤綾乃(共同)
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 陸上男子100メートルの日本記録保持者・山縣亮太(29=セイコー)が22日、オンライン形式で取材に応じ、20日に閉幕した北京冬季五輪でスピードスケート女子の高木菜那(29=日本電産サンキョー)に刺激を受けたと明かした。

 18年平昌五輪では女子団体追い抜きとマススタートで2冠に輝いた高木菜は今回、団体追い抜き、マススタートとともに最終コーナーで転倒し、結果に恵まれなかった。同い年で「ほんの少し交流がある」と明かした山縣は「非常に悔しい思いをされたと思うが、その中でも競技されている姿に刺激を受けた」と話した。自身も東京五輪ではメダルが期待された男子400メートルリレーでバトンの受け渡しに失敗。「必ずしも100%うまくいく状況がつくりづらい中で、緊張感、恐怖感だったり、ワクワク、いろんな感情を抱えてスケートリンクに立たれたと思う。ファンとして、うまくいかなくても頑張ってほしいという思いがあった。本人が一番つらい、複雑な心境だと思うが、そういうリスク、覚悟を背負ってあの場に立っていたのはカッコいいと僕には映った」と説明した。

 五輪終了後は「おつかれさま」とメッセージを送ったが、「まだ返ってきていない」と苦笑。自身は昨年10月に右膝膝蓋腱の手術を受けて復帰は未定だが、24年パリ五輪を視界に入れており「自己ベストの9秒8を出したい。そこで出せるだけの体の状態をつくることがまずは大事。五輪で記録や結果を出すとなるとメンタルやピーキングの問題が出てくると思うが、そこでしっかり自己記録、リレーでメダルが取れる走りで結果を残したい」と抱負を口にした。

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