日本選手メダル第1号!モーグル・堀島行真が銅メダル獲得 平昌の雪辱果たす

[ 2022年2月5日 21:53 ]

北京冬季五輪第2日・男子モーグル決勝 ( 2022年2月5日    雲頂スノーパーク )

決勝3回目でガッツポーズをする堀島行真(ロイター)

 フリースタイルスキーの男子モーグル決勝で堀島行真(24=トヨタ自動車)が銅メダルを獲得。北京五輪での日本選手メダル1号となった。

 3日の予選1回目で一発通できず、この日行われた予選2回目で得点を上げて決勝に進出。20人で行われた決勝1回目は77・91点で4位に入り、準決勝といえる決勝2回目に進出。そこで79・58点とさらに得点を上げ、3位で上位6人による決勝戦となる3回目へ進んだ。

 最後の1本。第1エア手前でバランスを崩すようなシーンもあったが、スピード上げた滑りで81・48点をマークした。

 五輪連覇を狙ったミカエル・キングズベリー(カナダ)が82・18点で銀、そして、その絶対王者をバルダー・バルベリ(スウェーデン)が83・23点で上回り、金メダルを獲得した。

 今季の堀島はW杯で非五輪種目のデュアルモーグル2戦を含む全9戦で表彰台に上り、うち3勝。通算でも11勝を記録し、五輪5大会連続入賞した女子の上村愛子を超え、日本歴代単独最多に浮上した。かつては高難度のエアで名前を売ったが、現在はターン技術も向上。滑りの安定性が格段に上がり、スピードと合わせた総合力で戦えるまでに成長した。

 五輪初出場だった平昌は前年の世界選手権で2冠を達成し、一躍注目を浴びた。五輪前最後のW杯では初優勝。金メダル候補に躍り出たが、重圧に勝つ精神力は備わっていなかった。本番ではエア後の着地が乱れて転倒。その後は「同じ取り組みではいけない」と試合への向き合い方や練習方法を抜本的に見直した。11位に終わった平昌から4年。雪辱を果たすべく日々練習に励み、悲願のメダルをつかんだ。

 ◆堀島 行真(ほりしま・いくま)1997年(平9)12月11日生まれ、岐阜県池田町出身の24歳。1歳でスキーを始め、小4から本格的にモーグル競技を開始。14年世界ジュニア選手権デュアルモーグル7位。17年世界選手権モーグル、デュアルモーグルの2冠。中京大出、トヨタ自動車所属。1メートル70、66キロ。

 ▽フリースタイルスキーモーグル 基本的にターン、エアなどの技術を競う。コブが連続した急斜面を滑り降り、途中の2カ所でエアトリックを行う。ターン、エア、タイムで採点し合計で順位を決める。五輪では1992年アルベールビル大会から正式種目として採用された。

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