福士加代子 波乱万丈の競技生活を象徴する大阪でラストラン ハーフで笑顔の有終フィニッシュ

[ 2022年1月30日 13:44 ]

<第41回大阪国際女子マラソン>ハーフマラソンで笑顔で手をあげてゴールに向かう福士加代子(撮影・坂田 高浩)
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 陸上女子長距離で五輪に4大会連続出場した福士加代子(39=ワコール)が30日、大阪ハーフマラソンで現役ラストランに臨み、1時間16分04秒のタイムで走り切り、スタンドに笑顔で手を振って、現役生活を終えた。

 大阪ハーフマラソンは、過去6度出場した大阪国際女子マラソンのコースと一部重なる。30キロから急激にペースダウンし、ゴール前でフラフラとなり転倒した08年の初マラソンや、優勝してリオデジャネイロ五輪出場を決めた16年など酸いも甘いも知る場所で終止符を打った。

 日本女子長距離をけん引してきた福士は日本選手権で1万メートル6連覇、5000メートル4連覇などを達成。3000メートルと5000メートルでは日本記録も樹立し、トラックの女王と呼ばれた。トラック種目では04年アテネ五輪から3大会、マラソンではリオデジャネイロ五輪に出場した。昨年末に今大会限りでの現役引退を表明し、所属先のホームページで「ワコール陸上部員として22年間、私は走ることに夢中でしたっ!!」「本当、毎日いろいろありすぎておもしろい競技生活でしたっ!!」などと記していた。

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