羽生結弦、GPロシア杯も欠場「着実に前に進んでいきます」今季初戦は全日本以降に

[ 2021年11月18日 05:30 ]

羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 日本スケート連盟は17日、フィギュア男子で14年ソチ、18年平昌と五輪連覇の羽生結弦(26=ANA)がGPシリーズ第6戦ロシア杯(26日開幕、ソチ)を欠場すると発表した。右足関節じん帯損傷のため12~14日のNHK杯を欠場しており、その回復が遅れているための決断となった。

 NHK杯欠場発表の今月4日時点では氷上練習を目指す段階だったが、既に氷上練習を再開したという。羽生は連盟を通じ「動きによっては痛みが出てしまいますが、日常生活では、痛みの影響がなくなってきました。まだスタートラインにはたどり着いてはいませんが、着実に前に進んでいきます」とコメントした。

 自身3度目となる北京五輪挑戦を明言していない。それでも、今季初戦と見込まれる12月下旬の全日本選手権は五輪最終選考会を兼ねるため動向が注目される。右足首の状態次第で全日本を回避した場合でも、羽生は世界ランクでの五輪選考基準を満たしており、代表入りの可能性が残る。連盟の竹内フィギュア強化部長は「選考の土台からは落ちない」と見解を示し「しっかり回復してくれれば競技力を戻してくれると思っている」と語った。

 前人未到の4回転半ジャンプ完成を最優先に掲げる今季。その挑戦の場は確実に減っているが、逆境から何かを得て進化していくのが羽生結弦だ。度重なる負傷を乗り越えてきた王者は、自らの信じる道を進む。

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