ウォリアーズのウィギンスがコロナのワクチンを接種 未接種者への制限を回避か?

[ 2021年10月4日 14:52 ]

ワクチンを接種したことが明らかになったウォリアーズのウィギンス(AP)
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 NBAのウォリアーズ(本拠はサンフランシスコ)を率いているスティーブ・カー監督(56)は3日に行われたキャンプの練習終了後、主力フォワード、アンドリュー・ウィギンス(26)が新型コロナワクチンの接種を受けたことを明らかにした。スポーツ専門局のESPNが報じているもので、昨季18・6得点をマークしている同選手は「宗教的理由による特例措置」を申請して(却下)ここまでワクチンを接種していなかった。

 サンフランシスコ市では室内で働く労働者や、室内施設に入る顧客らに対してワクチン接種が義務付けられており、NBA側はウォリアーズの選手で未接種のままコロナに感染した場合にはサラリーをカットするという方針を示していた。今季年俸が3157万9390ドル(約35億円)のウィギンスは、未接種で感染して戦列を離れた場合、1試合につき38万5000ドル(約4300万円)を失うとあって、行政側とリーグ側に“背中”を押される形で接種に踏み切ったと見られている。

 NBAの今季の新型コロナウイルスの感染防止規定(プロトコル)ではワクチン未接種の選手には数多くの行動制限が設定されており、接種を受けていない選手はチームメートやスタッフと同じ部屋で食事をすることはできず、すべての練習、試合、遠征の際に必ず検査が必要。またホームタウンでは子どもの学校への送迎や買い物といった行動以外で自宅以外の場所に行くことはできず、ロードでも滞在場所は宿泊しているホテルに限定される。検査回数も多く、6フィート(1・8メートル)のソーシャル・ディスタンスをキープした上でマスク着用が常時必要となり、これらの条件が加わることから、接種率はキャンプ開幕直前の90%から95%に上昇していた。

 なお3日からはプレシーズン・ゲームがスタート。ロサンゼルスのステイプルズセンターで1試合が行われ、優勝候補の一角ネッツが123―97(前半57―49)で地元のレイカーズに勝利を収めた。しかしネッツのケビン・グラント(33)、カイリー・アービング(29)、レイカーズのレブロン・-ジェームズ(36)、カーメロ・アンソニー(37)、ラッセル・ウエストブルック(32)といった主力のベテランは出場しなかった。

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2021年10月4日のニュース