パラ競泳・富田宇宙が全体2位で決勝へ「完全燃焼でメダルを」

[ 2021年8月26日 10:54 ]

東京パラリンピック第3日・競泳 ( 2021年8月26日    東京アクアティクスセンター )

 男子400メートル自由形(視覚障害S11)予選 力泳する富田宇宙=東京アクアティクスセンター
Photo By 共同

 男子400メートル自由形(視覚障がいS11)予選で富田宇宙(32=日体大大学院)が全体2位で同日午後の決勝に駒を進めた。前日に同50メートル平泳ぎで銅メダルを獲得した鈴木孝幸(34=ゴールドウイン)も、同100メートル自由形(運動機能障がいS4)予選を全体2位で突破した。

 19年世界選手権2位の富田は序盤から快調にペースを刻み、後続を寄せつけずに組1着でフィニッシュ。「調子は良い。予選は楽にと思ったけど、思った以上にスピードが出ていたので決勝も追い込んで良いタイムが出せると思います」と手応えを得たようだ。

 24日の開会式ではパラカヌーの瀬立モニカら国内外の6選手とパラリンピック旗のベアラーを務めた。介添えなしで挑んだ大役に「実際は僕は旗をつかんでみなさんの進む方向を頼りに旗をガイドとして歩いていました」と明かし、「僕も目が見えなくて介助が必要なところを、ああやって旗を通じて他のアスリート達と協力することで、介助なしで歩けるんだよってメッセージを込めて歩かせてもらった」と振り返った。

 自国開催の憧れの舞台に立ち、「日本中の応援を受けながら泳ぐ、そういう今までにない心強さを感じました」という。メダル獲得に期待が懸かる決勝に向け「後半もしっかり実力を出し切って、エネルギーを使い果たして完全燃焼してメダルを獲得したいと思います」と力強く意気込んだ。

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