車いすバスケ男子も白星発進 成長株・鳥海が圧巻のトリプルダブルでチームけん引

[ 2021年8月26日 22:56 ]

東京パラリンピック第3日 車いすバスケットボール   日本63―56コロンビア ( 2021年8月26日    武蔵野の森総合スポーツプラザ )

<車いすバスケ 日本・コロンビア>勝利し、笑顔でガッツポーズする高松(左)と鳥海(撮影・木村 揚輔)
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 男子の日本が1次リーグ初戦でコロンビアを63―56で下した。女子が25日の初戦でオーストラリアに大勝し、2戦目のこの日は18年世界選手権準優勝の英国から金星を挙げて2連勝。初のメダル獲得を狙う男子も負けじと白星スタートを切った。鳥海連志(22=パラ神奈川SC)が15得点、16リバウンド、10アシストで圧巻のトリプルダブル。秋田啓(31=岐阜SHINE)が両軍最多の24得点をマークした

 鳥海は第1Qだけで9得点を挙げ、24―15とチームを波に乗せる原動力となった。第2Qはチーム全体のシュート精度が落ちコロンビアに食い下がられたが、鳥海は後半に入っても激しいディフェンスで貢献する一方、絶妙なパスでアシストを積み上げた。「試合の入りは個人的に良かったが、周りもしっかり決めてくれた。周りのいいプレーでボクのプレーも良くなっていった」と分析。「まずは勝利できてよかった」と話し、初戦の良かった点を「ディフェンスで世界に勝つというのをテーマにしている。ディフェンスで流れをつかんでいく時間帯があった」、課題を「それと真逆で、キーマンに取られていく時間帯がった。早く自分たちで修正することが大切」と説明した。

 17歳でリオデジャネイロ・パラリンピックに初出場したが、9位に終わり力不足を痛感した。5年間で得点力と筋力をアップさせ、技術面や車いすの操作も磨き、満を持して東京パラリンピックを迎えた。成長を続ける22歳は1勝にも浮かれず、「次の韓国戦(27日)もしっかり勝ちきりたい」と落ち着いた様子だった。

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2021年8月26日のニュース