スケボー白井空良 「企業秘密」の切り札で五輪金メダル狙う

[ 2021年6月29日 17:58 ]

東京五輪代表を決め、相模原市長を訪問した白井空良(左)
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 スケートボード男子ストリートで東京五輪代表を決めている白井空良(19=ムラサキスポーツ)が29日、地元・神奈川県相模原市の本村賢太郎市長を訪問した。

 白井は6日までのストリート世界選手権(イタリア)で3位に入り、五輪出場を確実にした。「3位でうれしかったけど、悔しい気持ちもあった」と振り返りつつ、「あと1カ月あるので五輪で金メダルを獲れるように頑張りたい」と抱負を語った。

 昨秋からは自身が設計に携わった寒川町のスケートパークを練習拠点としている。こだわりを詰め込んだコースで技を磨き「世界が変わった。本当に環境は大事」と実感。さらに「日本は練習するところが少ない。相模原にも良いスケーターはいっぱいいるし、環境ができれば世界にいける」と強調し、地元のスケートパーク建設に向け「金メダルを獲ったら市長に直々にお願いしにいこうかなと思います」と直談判する意欲も見せた。

 東京五輪本番に向けては、とっておきの技を仕込んでいる。世界選手権で絶対王者のナイジャ・ヒューストン(米国)、ライバルの堀米雄斗(XFLAG)に敗れ、「技が足りない」と痛感。日本への帰路と隔離期間中に新技を熟考し、最初の練習で成功させたという。「自分でびびっています。簡単そうに聞こえるかもしれないけど、誰も見たことない(技)」。内容は「まだ企業秘密」と不敵な笑みを浮かべた19歳。五輪本番で切り札を披露し、金メダルをたぐり寄せる。

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2021年6月29日のニュース