座席情報入手で空港内での濃厚接触者「区分」が可能に 丸川五輪相が会見

[ 2021年6月29日 12:14 ]

丸川珠代五輪相
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 丸川珠代五輪相が29日、定例会見を開き、東京五輪・パラリンピック選手団が空港検疫で新型コロナウイルス陽性者が確認された際の対応として、濃厚接触者の疑いがある同行者を空港内で区分することが可能になったとの認識を示した。

 入国したウガンダ選手団に陽性者が出たにもかかわらず、濃厚接触者を特定しないままホストタウンの大阪・泉佐野市へ移動させたことで批判が集まっていた。今後はあらかじめ機内の座席情報を入手し、濃厚接触者とみなされる陽性者の前後2列の同行者をリストアップ。「入手した情報を元に候補者を区分して、検疫所が準備したバスで移動させることを検討している。濃厚接触者の特定は保健所の権限なので最終的には保健所に判断いただくが、少なくとも濃厚接触者の候補者と、そうでないと思われない人を分けて移動させる準備を検討している」と明かした。

 濃厚接触者の疑いがある同行者については、ホストタウンがある自治体から、移動させずに空港周辺で隔離してほしいとの希望も出ている。丸川大臣は「空港周辺の自治体もあり、調整が必要。東京都を含めて判断が必要となる」と話した。

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2021年6月29日のニュース