NBA球宴出場予定の2選手が離脱 エンビードとシモンズがコロナ感染規定で欠場 異例の事態

[ 2021年3月8日 07:48 ]

球宴に出られなくなった76ersのエンビード(AP)
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 7日(日本時間8日)にジョージア州アトランタで開催されるNBAのオールスターゲームに出場する予定だった76ers(本拠はペンシルベニア州フィラデルフィア)のジョエル・エンビード(26)とベン・シモンズ(24)の2選手が試合直前になって欠場することになった。AP通信によれば、両選手はすでにアトランタ入りしているが、検査でコロナへの感染が判明した理髪師への濃厚接触者と認定されたもので、リーグ規定によって試合は欠場。理髪師への接触はアトランタに向けて出発する1日もしくは2日前とされており、2選手はともに各自の検査では陰性だった。

 センターのエンビードは投票選出による先発選手で、ネッツのケビン・デュラント(32=故障欠場)が選出した「チーム・デュラント」では2季目のフォワード、ザイオン・ウィリアムソン(20)がエンビードの代役として先発。シモンズはレイカーズのレブロン・ジェームズ(36)選出の「チーム・レブロン」のリザーブのメンバーで、両チームともに1人欠員となって11人で試合を行うことになった。

 今回の球宴実施については「まだコロナの影響を受けている」としたジェームズを含めて選手の間には“懐疑派”も多く、「チーム・レブロン」の1人、クリッパーズのポール・ジョージ(30)は「健康と安全の問題が最優先となる現状を考えると、自分はこの試合(球宴)の実施には同意できない」と各チームのトップ選手に他の選手とは違った日程と移動が課せられる状況に不満の意を表明。アダム・シルバー・コミッショナーは6日「感染拡大の中で選手の健康問題とNBAがやるべきことのバランスを求めていた」と語っていたが、球宴のティップオフにこぎつける前に、再び今季向き合っている重大な問題と向き合う結果となった。

 76ersは球宴明けとなる11日にシカゴでブルズと後半戦の初戦を行う予定だが、エンビードとシモンズが出場できるかどうかは微妙な状況。前半戦を24勝12敗と東地区全体の首位で折り返しているが、大きな“負担”がのしかかる結果となった。

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