森氏の失言“矛先”ラグビー協会・谷口氏「女性活躍推進お忘れになったのか」

[ 2021年2月5日 05:30 ]

日本ラグビー協会の谷口真由美理事
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 3日の東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の発言で矛先が向けられた日本ラグビー協会の5人の女性理事の一人、谷口真由美氏(45)が4日、取材に応じ「女性活躍推進は政府も言っている。森さん(が首相時代)も進められていたはず。お忘れになったのか。少し残念に思う」などと遺憾の意を表明した。

 森氏はJOCの臨時評議員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる。ラグビー協会は今までの倍の時間がかかる。女性は競争意識が強い。誰か1人が手を挙げると、自分も言わないといけないと思うんでしょう」などと発言。19年6月に就任し、1期目の谷口氏は「比較できない」と前置きした上で「他の女性理事も含め、発言すべきことを、すべきタイミングでしている。ラグビーを良くしようというのが一番の思い」と話し、指摘を一蹴した。

 現在、元会長の森氏は全ての役職から外れているが、隠然たる影響力を持っている。“保身”のためには沈黙を貫くのが賢明との見方もあるが、谷口氏は「今、私たちが発言しなかったら、なぜ黙っているの?となる。後ろに続く女性のためにも、言うべきだと思った」と毅然(きぜん)として言い切った。

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2021年2月5日のニュース