高砂部屋 元朝赤龍の錦島親方が継承へ!11月場所後にも正式決定

[ 2020年11月20日 05:34 ]

元朝赤龍の錦島親方
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 大相撲の名門・高砂部屋をモンゴル出身の錦島親方(39=元関脇・朝赤龍)が継承する見通しになったことが19日、分かった。12月9日に65歳となる高砂親方(元大関・朝潮)の定年に伴うもので、錦島親方は部屋付きから高砂一門の総帥となる。現在、最終調整の段階で、11月場所後にも正式決定する。高砂親方は定年後も相撲協会の再雇用制度で参与として残る。

 朝赤龍は明徳義塾高を経て00年に入門。関脇を2場所、小結を3場所務めるなど技能派力士として活躍し、兄弟子の朝青龍とともに同部屋を隆盛に導いた。型破りな性格で問題行動の多かった元横綱とは対照的に、コツコツと努力を惜しまない真面目さと穏やかな性格で後輩力士からも慕われる存在だった。

 そうした人柄と三役経験の実績が認められ、後継者に選ばれたもようだ。ただ、高砂親方と同じ近大出身の若松親方(元幕内・朝乃若)も候補だったため、高砂親方は後継者問題について慎重な姿勢を崩さなかった。今場所前の会見でも「まだ決まっていない」と明言を避けていた。

 高砂部屋は明治に元幕内の初代・高砂浦五郎が創設し、7人の横綱を輩出した角界屈指の名門。錦島親方が継承すれば8代目となる。

 ◇錦島 太郎(にしきじま・たろう)本名・バダルチ・ダシニャム。高砂部屋所属。1981年8月7日生まれ、モンゴル・ウランバートル市出身の39歳。97年に来日し明徳義塾高に入学。00年初場所初土俵。十両優勝1回。殊勲賞1回。敢闘賞1回。技能賞2回。17年に引退し、年寄・錦島を襲名。 

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2020年11月20日のニュース