IOCバッハ会長、東京五輪“無観客NO” 新型コロナ感染防止へ「複数のシナリオ準備している」

[ 2020年7月17日 05:30 ]

IOCのバッハ会長(AP)
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 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は15日、オンライン形式による非公開での理事会後に会見を開き、新型コロナウイルスの感染拡大で1年延期となった東京五輪について無観客での開催は避けたい意向を表明した。

 理事会では、東京五輪の準備状況を監督するIOC調整委員会のジョン・コーツ委員長が現状を報告した。IOCと大会組織委員会は共同で会場の確保や大会簡素化に取り組んでおり、バッハ会長は詳細を明かさなかったが「順調に進んでいる」と評価。「参加者の安全が最優先。1年後の状況が分からない中、世界保健機関(WHO)のアドバイスや変化する状況に基づき、複数のシナリオを準備している」と話し、感染防止策の例として隔離措置を挙げた。

 しかし、“複数のシナリオ”に無観客が含まれるかとの問いには「無観客での開催は明らかに我々が望んでいるものではない」と明言。一方、再延期の可能性を問われると「来年7、8月に東京五輪を開催するために全力を尽くす」と述べるにとどめた。

 IOCは17日に史上初となるオンライン形式での総会を開催。大会組織委員会は競技会場などについて報告を行う予定で、今後、簡素化やコロナ対策を本格的に進める。

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2020年7月17日のニュース