米フロリダ州で156人が死亡　1日としては過去最多　54の病院でICUが限界

営業を再開したオーランドのディズニー・ハリウッド・スタジオ（AP）
Photo By ＡＰ

　新型コロナウイルスの感染拡大が続く米フロリダ州で16日、新たに1万3695人の感染が判明。死者156人は前日の143人を上回る過去最多となった。

　1日で5000人以上の感染が判明したのは23日連続で、ここ1週間の陽性率は15・3％。検査件数が多いために結果が出るまでに2週間以上もかかっており、その間にさらに感染が広がるという事態に陥っている。

　主要テレビ局のABCによれば州内の54の病院で集中治療室（ICU）がすべて埋まってしまうなど医療体制はひっ迫。累計での感染者総数は31万5775人（死者4667人）で陽性率は11・2％となっている。

　またフロリダ同様に“ホットスポット”となっているテキサス州でも新たに1万291人の感染が判明。1万人以上は3日連続で、この日だけで129人の死亡が確認されている。

　フロリダ州では今月に入ってオーランド郊外にあるウォルト・ディズニー・ワールドが4カ月ぶりに営業を再開。31日にはNBAが22チームを集めてオーランドの「ESPNワイドワールド・オブ・スポーツコンプレックス」でシーズンを再開させるが、周囲の状況は日々悪化している。

　なおフロリダ州のここ1週間の感染判明者数は11433→10360→15299→12624→9194→10181→13695。ここ1週間で1万人を超えたのは6回目となった。