“幻の聖火ランナー”五輪3連覇コンビ登場「走る機会があれば」 聖火ドタバタ日本到着

[ 2020年3月21日 05:30 ]

到着した聖火を披露する野村忠宏さん(中央左)と吉田沙保里さん(同右)=撮影・吉田 剛
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 ギリシャで採火された東京五輪の聖火が20日、特別輸送機で宮城県東松島市の航空自衛隊松島基地に到着した。1998年の長野五輪以来22年ぶり。だが、この日、東日本を襲った暴風の影響で「聖火到着式」などのイベントのあらゆる予定が変更されるドタバタの連続。新型コロナウイルスの感染拡大で険しい道を進む東京五輪を象徴するスタートとなった。

 「聖火到着式」では、共に五輪3連覇を達成した柔道男子の野村忠宏さんとレスリング女子の吉田沙保里さんが輸送機から聖火のランタンを受け取り、特設ステージ上で聖火皿に点火した。2人とも本来はギリシャで聖火ランナーを務め、輸送機に同乗して聖火を運ぶ予定だったが、新型コロナ対策で取りやめた。それだけに吉田さんは「私たちは今、幻の聖火ランナーとなっていますので、どこかで走る機会があればいいな」と笑顔。野村さんも「無事にランタンを受け取れてうれしく思います」と話した。

 【聖火ドキュメント】
 ▼9時36分 聖火を乗せた「TOKYO2020号」が松島基地に到着。
 ▼11時20分 11時開始の予定から遅れて開会。
 ▼11時22分 聖火リレー公式アンバサダーのサンドウィッチマンと石原さとみらが登壇してトークセッションがスタート。
 ▼11時25分 森組織委会長、山下JOC会長、聖火リレー公式アンバサダーの吉田沙保里さん、野村忠宏さんが2020号に向かう。
 ▼11時28分 吉田さんと野村さんがタラップを上がって聖火が入ったランタンを受け取る。
 ▼11時29分 吉田さんと野村さんが森組織委会長にランタンを渡す。
 ▼11分30分 聖火がステージに到着。
 ▼11時31分 森組織委会長があいさつ。
 ▼11時38分 吉田さんと野村さんが聖火リレーに関してトーク。
 ▼11時40分 遅れていた橋本五輪相らが到着してステージに。
 ▼11時42分 吉田さんと野村さんがランタンから取り出した種火を聖火皿に点火。上空ではブルーインパルスがカラースモークで五輪マークを描くが、強風で崩れる。
 ▼11時44分 ステージでのフォトセッション中にブルーインパルスが隊列飛行で5色の直線を描く。
 ▼11時45分 遅れて到着した橋本聖子五輪相らを含めた列席者の紹介とフォトセッション。
 ▼11時50分 サンドウィッチマンが野村さんから聖火が入ったランタンを受け取り「復興の火」展示に出発。
 ▼11時52分 閉会。

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