ダニエル 第2シード撃破!16年ぶり日本勢4人2回戦進出

[ 2019年10月2日 05:30 ]

男子テニス 楽天ジャパン・オープン第2日 ( 2019年10月1日    有明テニスの森公園 )

試合後、チョリッチ(左)と握手するダニエル太郎
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 シングルス1回戦で、世界ランキング127位のダニエル太郎(26=エイブル)が、第2シードで同14位のボルナ・チョリッチ(22=クロアチア)に6―4、4―6、7―6で競り勝った。同136位の内山靖崇(27=北日本物産)は第4シードで同23位のブノワ・ペール(30=フランス)に6―2、6―2のストレート勝ち。第1日の添田豪(35=GODAI)、西岡良仁(24=ミキハウス)と合わせて日本勢4人の2回戦進出は、03年大会以来16年ぶりの快挙となった。

 一皮むけたダニエルが、タイブレークの末に第2シードのチョリッチを撃破した。昨年8月に世界ランキングは過去最高の64位まで上昇。賞金などによる収入が激増し、メディア露出も増えて、街でも周囲に気付かれる頻度が増えた。子供の頃に憧れたプロテニス選手像に近づき「この状況を失いたくない」と実感。それが重圧となり、結果の出ない日々が続いた。

 今年5月以降は世界ランキングが3桁に下降。自分を取り戻すため、6月にオフを取りノルウェーを旅行した。1000メートル級の山を登って自身と向き合い「欲をかくのは悪いことではない。ありのままを受け入れればいい。人生は苦しいものだと受け止めた」と達観。この日も勝ち急ぐことなく、相手のミスを誘う粘りのテニスを貫き金星を引き寄せた。

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