バスケ日本代表 NZに惜敗も…渡辺復帰で“BIG3”初共演

[ 2019年8月15日 05:30 ]

バスケットボール強化試合   日本87-104ニュージーランド ( 2019年8月14日    川崎スポーツ・文化総合センター )

<国際親善試合 日本・ニュージーランド>第1クォーター、ブロックする渡辺(中央左)(撮影・会津 智海)
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 W杯中国大会(31日開幕)に出場するバスケットボール男子日本代表は14日、カルッツかわさきでニュージーランド代表と強化試合を行い、87―104で敗れた。2日の練習で右足首を捻挫した渡辺雄太(24=グリズリーズ)が実戦復帰。八村塁(21=ウィザーズ)、ファジーカス・ニック(34=川崎)を含めた“ビッグ3”が初競演したが、連係面に課題を残した。22日にはアルゼンチンと対戦する。

 コートに立てたことが何よりの収穫だった。今月2日に右足首を捻挫。前日、全体練習に合流したばかりの渡辺雄が先発に名を連ねた。試合前から10分限定出場と決めており、10分49秒の出場で6得点。第1Qで3つのターンオーバーを犯すなど連係ミスも目立ったが「ちゃんとしたゲームでプレーできたのは良かった。7、8割まで回復している」と明るい表情を見せた。

 ケガや所属チームの事情で、すれ違いを続けてきた“ビッグ3”がようやく初競演した。昨年4月のファジーカスの日本国籍取得以来、八村&渡辺雄、八村&ファジーカスの同時出場はあるが、3人そろい踏みは初。八村は25分30秒の出場で19得点、ファジーカスは23分36秒の出場で17得点を挙げた。競演は試合開始からの5分54秒のみ。それでも渡辺雄は「一緒にやれて楽しかった。お互いの長所を出せれば絶対に強いチームになる」と強調した。試合中に回復途上の右足で相手のかかとを蹴り、患部に痛みが走った。ヒヤリとしたが「瞬間的な痛みで、悪化はない」と安堵(あんど)。チームは15日から2日間のオフに入るが「自分は休んでいたので、足首と相談しながら練習したい」と休日返上で調整する。

 NBAとボールが違うため、この日は手を滑らす場面もあり、W杯公式球に慣れることも課題だ。12日は99―89で勝利したオセアニアの強豪にリベンジを許し「今日のような試合をしていてはW杯では一試合も勝てない」との自覚もある。W杯までに残された3試合で、試合勘の回復と連係面の強化を急ぐ。

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