大西葵 67で回り菊地絵理香と並んで暫定トップ

[ 2019年8月1日 18:21 ]

女子ゴルフ 大東建託いい部屋ネットレディース第1日 ( 2019年8月1日    鳴沢ゴルフ倶楽部=6605ヤード、パー72 )

 雷雨の影響で60人がホールアウトできず日没サスペンデッドとなった。競技を終えた中ではプロ6年目の大西葵(25=YKK AP)が6連続バーディーをマークするなど67で回り、菊地絵理香(31=オンワート゛ホールディングス)と並んで暫定トップに立っている。

 大西は16番でグリーン奥から15ヤードのチップインを決めた。それがバーディーラッシュの合図だった。続く17番で1・5メートル、18番で6メートルを沈めると、折り返しの1番パー3では8Iで30センチにピタリ。3番パー5では60ヤードから58度のウエッジで1メートルに寄せ、自身初の6連続バーディーで締めくくった。「今までは3連続くらいが最高です。プライベートでもないです。記憶にもない」と声を弾ませた。

 プロ6年目の25歳。ツアーでの最高成績は15年マスターズGCの11位。4月のKKT杯バンテリンでは最終日を首位で迎えながら、優勝争いの重圧から80と大崩れし42位に終わった。その後は8試合で予選落ちと低迷。巻き返しを誓って今週はV請負人のキャディー清水重憲氏を起用。清水氏はイ・ボミの賞金女王をアシストし、今年の男子ツアーのJGTOツアー選手権で堀川未来夢の優勝もサポートした。

 「清水さんには“バンカーでもラフでも打てるところにあればいい”みたいな感じで言ってもらえるので凄い楽です」と好プレーの背中を押してもらった。

 兄はプロコーチの翔太さん(27)で弟・海翔=かいと=くん(堀越高3年)もジュニアの選手というゴルフ一家。7月には千葉県内の実家の敷地に2階建の練習施設を家族でつくった。1階にはシミュレーションゴルフを設置。動画でスイングを再生できるデータ測定器も完備した。2階はトレーニング機材を並べ、きょうだいで練習に励んでいる。

 その効果もあり、この日は5番で足がつるアクシデントがあったが、影響を最小限で抑えた。

 今季のこれまでの獲得賞金額は469万8000円でランク84位。昨年のツアー出場予選会4位の好成績で前半戦の出場資格を得ていたが、獲得賞金に応じて出場優先順位が6月と9月の2回シャッフルされるリランキング制度をクリアしないと試合に出続けられない。その最初のハードルとなった6月のアースモンダミンで16位に入りリランキング35位で9月までの出場資格を手にした。

 「まだ安定感がないんです。分かっているんですが、それが課題です。コーチの石井(忍)さんにも“基礎がなっていない”って言われていて“ドリルをずっとやっていれば、調子の悪い幅がおさまる”と言われています。今はその真っ最中です」。目指す目標はまだ遠いが、今は焦らず着実に足場を固めている。

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2019年8月1日のニュース