比嘉“破竹の勢い”フィアンセ観戦パワー、1差2位浮上

[ 2019年6月23日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ニチレイ・レディース第2日 ( 2019年6月22日    千葉県 袖ケ浦CC新袖C=6548ヤード、パー72 )

18番、ティーショットを放つ比嘉(撮影・沢田 明徳)
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 20位から出た比嘉真美子(25=TOYO TIRE)が8バーディー、1ボギーの65をマークし、通算8アンダーで首位と1打差の2位に浮上した。前日、会場に駆けつけた婚約者、大相撲の十両・勢にパワーをもらい、開幕戦以来の今季2勝目に前進した。ツアー初優勝を目指す黄金世代の高橋彩華(20=フリー)が68で回り、通算9アンダーで首位を守った。

 まるでギアがトップに入ったかのように、比嘉が一気に加速した。1番。グリーン手前から第3打を2メートルにつけてバーディー。これが布石となり、バーディーラッシュは4番まで続いた。勢いは最後まで衰えず圧巻の65。「1番で自分の思っているところに(パットが)打ち出せていたのが好スコアにつながった」と頬を緩めた。

 リズムを呼んだのは「自信を持って打った」パットだった。2番では5メートル、8番も4メートルのパーパットを決めると、16番では10メートルのバーディーパットが吸い込まれるようにカップに入り、軽くガッツポーズ。「ショットなどは第1ラウンドと変わっていなかったがパターが入る入らないで、こんなにもスコアが違うんだ」とパットの重要性を改めて実感している。

 前日は婚約者でもある大相撲の十両・勢が観戦。夕食の席ではゴルフの話題は少なかったというが、アスリート同士しか分からない「絆」は揺るぎないものだった。「どっちかが苦しいときは、私が頑張って元気づけたいと思っている」

 現在世界ランクは39位。優勝すれば週明けに発表される新ランクで40位以内が確定し、7月のエビアン選手権の出場権を手にできる。開幕戦Vから3カ月。勝、鈴木、上田らが2勝している現実を受け止め「早く2勝目を挙げたい気持ちが強い。今の調子なら絶対にできるという自信はある」と貪欲な姿勢を示す。1差でトップを追う最終ラウンドは、夏の海外メジャーへ弾みをつける大事な一日となる。

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