サニブラウン、また9秒台!全米獲って東京五輪メダル獲りだ

[ 2019年6月7日 05:30 ]

陸上 全米大学選手権第1日 ( 2019年6月5日    米テキサス州オースティン )

男子100メートル準決勝 追い風2・4メートルの参考記録で9秒96をマークしたサニブラウン
Photo By 共同

 男子100メートル準決勝でサニブラウン・ハキーム(20=フロリダ大)が、追い風2・4メートルの参考記録ながら9秒96をマークし、全体2位で7日(日本時間8日)の決勝に進んだ。先月11日に続き、わずか1カ月の間に2度目の9秒台。底知れぬポテンシャルで、7日は桐生祥秀(23=日本生命)が持つ100メートル9秒98の日本記録更新と、短距離3冠を狙う。

 400メートルリレーの準決勝終了からわずか1時間後に行われた100メートル準決勝で、サニブラウンが底知れないポテンシャルを示した。中盤から猛烈な加速でフィニッシュ。同組を走ったテキサス工科大のオドゥドゥル(ナイジェリア)にわずか0秒004の差で敗れ全体トップは譲ったが、堂々の全体2位通過となった。

 実は「スタートが全然(うまく)できなかったのがもったいない」と悔しがった、不完全燃焼のレースだった。それでも、公認記録となる追い風2・0メートルをわずかに超えた2・4メートルでの9秒台。「金曜日(の決勝)に向けて修正して、しっかりスタートからいけるようにしたい」と気持ちを切り替えた。

 追い風参考の条件下で出した9秒96は、15年の桐生、17年の多田に次ぐ日本勢3番手。だが、サニブラウンは先月11日の米大学南東地区選手権(米アーカンソー州)でも9秒99をマークしており、1カ月以内に2度も9秒台の世界を体感した唯一の日本選手となった。この日も計算上は公認記録となる追い風2・0メートルでも9秒台を出していた可能性が高く、好調を維持すれば決勝での日本記録更新は現実的な目標となる。

 決勝のライバルは、今季世界3位の9秒94のタイムを持つオドゥドゥルとなる。決勝はサニブラウンが4レーンで、オドゥドゥルが6レーンに入った。「一本一本集中していけば問題はない。自分の走りさえすればひけは取らない」と勝利への執念を口にした。

 7日は100メートルに加え、リレーと200メートルも決勝レースが待つ。100メートル準決勝終了から約1時間後、この日3レース目となった200メートルの準決勝では自己ベストから0秒3以上遅い20秒44。「さすがにガス欠だった」と苦笑いだったが「とりあえず、全部しっかり走りきるのを目標にした。もうちょっと動くように(レースの間に)体をほぐして」と視線は切り替わった。その言葉はまるで、陸上王国で達成する短距離3冠のイメージができているかのようだった。

 ▽全米大学選手権 1921年に第1回大会が開催され、現在は全米大学体育協会(NCAA)主催。100メートルの過去の優勝者には、五輪で9個の金メダルを獲得したカール・ルイス(ヒューストン大)、04年アテネ五輪や17年ロンドン世界選手権を制したジャスティン・ガトリン(テネシー大)らが名を連ねる。100メートルの大会記録は17年にクリスチャン・コールマン(テネシー大)がマークした9秒82。

 ◆サニブラウン・ハキーム 1999年(平11)3月6日生まれ、東京都出身の20歳。父はガーナ人で母は日本人。陸上は小4から始めた。15年世界選手権は200メートルに出場。16歳172日で予選を突破し、大会最年少記録を更新。17年の世界選手権はウサイン・ボルト(ジャマイカ)が持っていた200メートルの最年少決勝進出記録(18歳355日)も塗り替えた。1メートル88、83キロ。

続きを表示

この記事のフォト

「渋野日向子」特集記事

「ラグビーワールドカップ2019日本大会」特集記事

2019年6月7日のニュース