平井委員長 “層の薄さ”ひしひし「全体的に重苦しい空気を引きずった大会」

[ 2019年4月9日 05:30 ]

競泳 日本選手権最終日 ( 2019年4月8日    東京辰巳国際水泳場 )

平井伯昌競泳委員長
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 日本水泳連盟の平井伯昌競泳委員長(55)は「全体的に重苦しい空気を引きずった大会だった。残念。主力の欠場も苦しんだ原因」と厳しい表情を浮かべた。初日に池江が日本記録を出して勢いづいた昨年と対照的に、今大会で会場が沸いたのは渡辺が自身の世界記録に肉薄した第6日の男子200メートル平泳ぎなど数回だけ。個人種目の代表内定はわずか10人(男7、女3)で、リオ五輪前年の15年の13人(男9、女4)から減った。

 昨年は代表選考の基準として1段階低い「標準記録」を設定し、底上げを狙った。今季は再び世界ランク16位相当に設定した派遣標準記録を採用したが、男子平泳ぎの小関ら主力の低調に加え、若手の台頭もなく、突破できる選手は少なかった。平井委員長は「メダルを狙える人、代表に入るのがギリギリの人の二極化、選手層が薄くなっているのを数年前から感じていた」と話した。

 代表選手は9日から国内合宿に入り、4月下旬からオーストラリアでキャンプを張る予定。ジャパンオープン(5月30日~6月2日)が追加選考会となる。

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2019年4月9日のニュース