【林享の目】大也、平泳ぎさらに磨けば世界と十分戦える!

[ 2019年4月9日 09:17 ]

競泳 日本選手権最終日 ( 2019年4月8日    東京辰巳国際水泳場 )

男子400メートル個人メドレー決勝、平泳ぎで泳ぐ瀬戸(撮影・西海 健太郎)
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 瀬戸は思ったより後半が伸びなかった。200メートルが1分59秒55で、前半の入りに関しては世界と戦える通過タイム。元々得意とする平泳ぎが、200メートル個人メドレーと同様に今後の改善点になる。

 平泳ぎの200~300メートルは1分10秒71。17年世界選手権王者のケイリシュ(米国)は1分8秒台をマークするレベルで、背泳ぎを終えて体1つ分程度のリードは追いつかれる展開になるだろう。

 平泳ぎはガツガツいっても進まず、タイムが伸びないことがある。リラックスしてキックを中心に泳いだ方が、好タイムにつながりやすい。楽に速く泳げる技術を身につけていけば、ケイリシュとも戦っていける。

 萩野、池江が不在だった今大会。新星が出てくれば良かったのだが、これまで2、3番手の選手が注目を浴び、重圧を感じた面があったかもしれない。日本選手権という独特の雰囲気の中で、2人との経験値の差は大きかったという印象だ。(92年バルセロナ五輪100メートル平泳ぎ4位、東海学園大監督)

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2019年4月9日のニュース