ブレークダンス“五輪メダル獲れる”日本女子は世界レベル

[ 2019年2月23日 05:30 ]

ブレークダンスでポーズを決める半井重幸と河合来夢(撮影・小海途 良幹)
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 24年パリ五輪の追加種目候補にブレークダンスが選ばれたことを受け、日本ダンススポーツ連盟が22日、都内で会見した。ダンススポーツは昨夏のユース五輪(ブエノスアイレス)で初採用されており、山田淳専務理事は「ユース五輪での成功を受けて国際オリンピック委員会(IOC)から非常にいい感触を受けている」とコメント。正式決定は20年12月のIOC理事会となるが、「ほぼこれで決まったと思う」と喜んだ。

 ユース五輪のブレークダンス女子で金メダルに輝いた河合来夢(17)は「五輪の体操やテニスを見ていて、母と“いつか五輪種目になったらいいね”と話していた。これでたくさんの人が夢、目標と捉えてくれるのではないか」と笑顔。男子銅メダルの半井重幸(16)は「銅だった次の日から、五輪種目になったら金メダルを獲るつもりで練習している」と意気込んだ。

 連盟はアジア大会で採用されているペアダンスを中心に強化してきたが、山田専務理事は「今後はブレークダンスにかなり集中していこうと思う」と方針を示した。世界的に日本女子のレベルは高いそうで、「確実にメダルを獲れるようにしていきたい」と語った。

 《ルール未定も細かい基準要求》ブレークダンスの五輪でのルールは現時点で未定だ。昨夏のユース五輪では「身体的」「解釈的」「芸術的」の3部門において加点や減点方式で採点が行われたが、日本連盟は体操のような細かい採点基準の導入を主張。今後はスポーツ性を高めたルールに変更される可能性があるという。アジア大会で採用された途端に強化を図った中国が優勝した例もあり、山田専務理事は「五輪種目になったらロシアや中国が選手を育ててくるのでは」と予想した。

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