沙羅 ようやく勝てた!「新しい自分のジャンプ探して」試行錯誤

[ 2019年2月12日 05:30 ]

ノルディックスキー W杯ジャンプ女子個人第15戦(ヒルサイズ=HS94メートル) ( 2019年2月10日    スロベニア・リュブノ )

W杯ジャンプ女子個人第15戦で優勝し、表彰台で笑顔を見せる高梨沙羅
Photo By 共同

 18年平昌五輪銅メダリストの高梨沙羅(22=クラレ)が合計223・9点で今季初優勝を飾り、ジャンプ男女を通じて歴代最多記録を更新するW杯通算56勝目を挙げた。予選が中止となる悪天候の中、1本目に89・5メートルで首位に立ち、2本目も82・5メートルを飛んで2・1点差での逃げ切り。個人総合首位マーレン・ルンビ(24=ノルウェー)の連勝を6で止めた。

 暫定首位ルンビのスコアを超える得点が表示されると、最終ジャンパーの高梨は表情を崩し、伊藤有希と抱き合った。18年3月25日の昨季最終戦以来、今季は15戦目にして初の優勝。W杯通算56勝目だが、喜びの大きさは過去の55勝と比べものにならない。「新しい自分のジャンプを探して試行錯誤してきた中で、ようやく結果につながった。この1位は今まで獲った1位よりも、格別なもの」と満面に笑みを浮かべた。

 強風が吹き荒れ、試合が何度も中断する極めて難しいコンディション。条件に合わせてスタートゲートも上下した。1本目、17番から出た高梨は向かい風に乗り、K点を越える89・5メートルで首位に。ゲートが12番まで下がった2本目は「欲が出て凄く緊張して、踏み切りのタイミングが遅れた」とK点の手前に落ちたが、ルンビをわずかに得点で上回った。「今季W杯でやっと勝てて凄くハッピー。難しくて長い試合だったけど、集中して自分のジャンプだけ考えた」と振り返った高梨を、ルンビも「私のジャンプは2本とも良かったけど、今日のサラには勝てない」と称えた。

 五輪翌シーズンの今季は「ゼロから仕切り直す。いろんなことに挑戦しながらレベルを引き上げたい」と、フォームの大改造に取り組んでいる。サマーGPでは結果も出たが、シーズンイン後は表彰台を逃す試合も多く、苦しんできた。だが、先月の蔵王(山形)でのW杯後、渡欧前に行った集中練習で助走姿勢の改良に手応えをつかんだ。「まだ助走に手をつけている段階。自分のジャンプは出来上がっていない」と話すが、W杯終盤戦と20日に開幕する世界選手権(オーストリア・ゼーフェルト)へ弾みはついた。格別な1勝がニュー高梨の第一歩になるかもしれない。

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