貴景勝、稽古再開 キッパリ宣言「大関になる。スイッチ入った」

[ 2019年2月7日 05:30 ]

春場所に向けて稽古を再開した貴景勝(撮影・郡司 修)
Photo By スポニチ

 大関獲りに挑む大相撲の関脇・貴景勝(22=千賀ノ浦部屋)が6日、東京都台東区の千賀ノ浦部屋で稽古を再開した。勝負の春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて体を動かし、「大関になる。やりがい、頑張りがいがある。スイッチが入った」と決意を口にした。

 初場所で11勝して三役で直近3場所の合計33勝。大関昇進の目安に到達したが、千秋楽の黒星が響き見送られた。昨年秋場所が9勝だったため、自身も「そこまで意識してなかった」という。ただ初場所後、阿武松審判部長(元関脇・益荒雄)は「次が明確な大関獲りになる」と明言。照準は定まった。

 直近2場所で合計24勝。春場所は2桁勝利が当確ライン。「今まで(目標が)大関とは(自分で)具体的に言わなかったけれど、この場所で決まるから、自分でもハッパをかける」。重圧を背負う覚悟はできている。22歳ながら「プレッシャー強いほど、いいタイプ」と自信を漂わせた。

 春場所が行われる大阪は、小学校時代に全国2位となった空手をやめた場所で、新十両を決めた場所。さらに、初めてケガで休場し「どん底」を味わった忘れられない土俵でもある。それが大関昇進を懸ける舞台となる。「いい転機になる場所にしたい。自分次第。気持ちで負けないこと」ときっぱり。その真剣なまなざしから、春場所に懸ける思いは伝わった。

続きを表示

2019年2月7日のニュース