中田ジャパン、78分でメキシコ圧倒 長岡らの奮起で反撃の隙与えず

[ 2018年10月2日 05:30 ]

バレーボール女子 世界選手権第3日   日本3―0メキシコ ( 2018年10月1日    横浜アリーナ )

第1セット、スパイクを放つ長岡
Photo By 共同

 世界ランク6位の日本は同26位のメキシコに3―0のストレートで勝ち、通算成績を2勝1敗とした。前日はオランダ相手に2―3と競り負けたが、この日は第1セット序盤に5連続得点で流れをつかむと25―15で先取。第2セットもサービスエース攻勢で25―15で奪い、試合の主導権を握った。長岡望悠(27=久光製薬)らが奮起し、反撃の隙を与えなかった。日本はあす3日、同18位のカメルーンと対戦する。

 昨年7月、初陣となったワールドグランプリの初勝利から数えること49試合。中田ジャパンの節目となる30勝目は1時間18分の超時短バレーでつかみ取った。試合後、中田監督は「これからのことを考え一回全員を使った」とニヤリと笑った。

 フルセットの末に敗れた前夜の苦い敗戦を払拭(ふっしょく)すべく、スタメン変更に踏み切った。「全員バレーを目指すためにこのタイミングだった」。故障から復帰した点取り屋の長岡、ここまで出場のなかった岩坂主将ら先発を3枚入れ替え。今後の底上げと同時にチームに漂う嫌な空気をフレッシュな選手で吹き飛ばす采配だった。

 中田監督就任1年目の昨年は12連敗中のブラジルから大金星を挙げるなど成果を上げた一方で、2年目の今年はメダル確実と思われていたアジア大会で4位に終わるなど強さともろさが同居する。「今季結果は出ていないことが多いが、チームとしての収穫もある」。結果と成長。2つの狙いを胸に、横浜大会の残り2戦も必勝態勢で挑む。 (河西 崇)

続きを表示

2018年10月2日のニュース