内村 右足首負傷も“痛い治療”で世界選手権間に合わせる

[ 2018年10月2日 13:52 ]

<男子体操強化合宿・試技会>試技会であん馬をこなす内村 (撮影・白鳥 佳樹)
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 体操男子の内村航平(29=リンガーハット)が、人生で2番目の痛さに耐えて大舞台を目指す。世界選手権(25日開幕、カタール・ドーハ)の男子日本代表が2日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで試技会に臨んだ。内村は9月25日の跳馬の練習での着地で右足首を負傷。大事をとって、この日は床運動と跳馬を除く4種目で演技し、下り技は行わなかった。

 昨年の世界選手権は「左足前距腓靱帯不全断裂」で棄権し、約1カ月歩くこともままならなかったが、今回は「右足前距腓靱帯損傷」で程度は軽いという。「去年ほどはひどくない。希望はある。6種目できないと断言するのは早い」。開幕は約3週間後に迫るが、もちろん団体総合の連覇、個人総合のV奪回へ歩を進めていく。

 これまでに受けたことのない治療法が、キングの復活を後押しする。負傷後、「体外衝撃波」での治療に着手。「死ぬほど痛いんすよ。痛いところにひたすら当てて、痛くなくなるまでやる。治療中は叫んでます。叫ばなかったできない」と言う。効果はてきめんで「着地もできそうなくらいに戻っている」と笑みを浮かべた。

 ちなみに内村によると「体外衝撃波」の痛みは、29年の人生の中で2位。痛みの“金メダル”は昨年、左足首の治療でのPRP注射という。「あれ、1位です」と明かしたキングは、「でも女の人の陣痛にはかなわないでしょうね、尊敬します」と話していた。

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