旧貴乃花部屋力士が引っ越し 涙の力士も…千賀ノ浦部屋近隣住民は拍手でエール

[ 2018年10月2日 13:28 ]

引っ越してきた貴公俊(右)を出迎える千賀ノ浦部屋の若い衆
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 1日付で日本相撲協会を退職した大相撲の元貴乃花親方(元横綱)が師匠を務めた旧貴乃花部屋に所属していた貴公俊ら5人の力士が2日、東京都江東区の同部屋から台東区にある移籍先の千賀ノ浦部屋への引っ越し作業を行った。

 千賀ノ浦部屋に到着すると、地域住民から拍手が起き「頑張れ、負けるな」とエール。迎え入れた力士は、荷物を運ぶなど引っ越し作業を手伝った。旧貴乃花部屋を出る際には涙を見せていた力士もいたが、引っ越し後は笑顔を交わす場面も。

 千賀ノ浦親方によると、力士たちに「うちの方針でやっていく」と伝えたところ「はいわかりました。よろしくお願いします」と応えていたという。「ワイワイしながらやっていこうと思います」と同親方。「思ったよりも和気あいあいとやっていた。みんな一生懸命やっていくしかない」と話した。

 あす3日から合流後初の稽古を行う。

 相撲協会の公式サイトでも、部屋一覧から「貴乃花部屋」の文字が消え、貴景勝や貴ノ岩らは千賀ノ浦部屋所属として記載された。

 元貴乃花親方は元横綱日馬富士の貴ノ岩に対する傷害事件を巡り、内閣府に提出した告発状(後に取り下げ)の内容を事実無根と認めるように、協会役員から要請されたと主張して9月25日に退職を届け出た。相撲協会の10月1日の臨時理事会で、力士8人らの移籍が承認されて貴乃花部屋は消滅し、退職届も受理された。

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2018年10月2日のニュース