二刀流・藤田 完封&一発で日本4連勝

[ 2018年8月6日 05:30 ]

ソフトボール 世界選手権第4日   日本6―0英国 ( 2018年8月5日    千葉県市原市・ゼットエーボールパークほか )

<日本・英国>2安打完封した藤田(撮影・沢田 明徳)
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 1次リーグB組で世界ランク2位の日本は、同14位の英国を6―0で下して無傷の4連勝を飾った。上野由岐子と山田恵里の2人の大黒柱を温存したこの日は、二刀流の藤田倭(27=太陽誘電)が穴を埋めた。“先発”した投手では、初回先頭打者から6回までパーフェクトに抑えて2安打完封。2回には自ら本塁打を放って打者としても存在感を示した。日本はきょう6日に世界17位のベネズエラと対戦する。

先発投手として発表された勝股に代わり、初回初球からピッチャーズサークルに立った藤田。6回を終えたところで上野がささやいた。「倭、もうすぐ完全試合だよ」。7回は先頭打者に四球を出すと、無死満塁のピンチを招いた。最後は連続三振を奪うなど無失点で切り抜けたものの「日本リーグでも7回2死までいったことはある。まだまだ自分には早いのかな」とあと一歩での快挙お預けに苦笑いだった。

 いい意味での藤田らしさも存分に見せた。2戦目まで無安打だったが、2回には中越え本塁打を放って打者としてアピール。宇津木麗華監督は「力を持っていて長打を打てる」と打撃面も評価しており、第一義は投手でも、ベンチ入りメンバーが今大会より2人少ない15人の五輪では一人二役の貴重な戦力と見ている。

 野球界での大谷の活躍には「存在感も技術も凄い」と感心しつつ、藤田自身も「打撃でもチームに貢献したい」と投打両面の活躍を自らに課した。 (雨宮 圭吾)

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