【小椋久美子の目】長いリーチが武器 ナガマツ、海外勢も圧倒できる攻撃力

[ 2018年8月6日 08:30 ]

女子ダブルス決勝で勝利し、抱き合って喜ぶ永原(右)と松本(AP)
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 スピードのある石宇奇は勢いに乗って攻めてくると怖い相手だったが、桃田は相手の良さを出させなかった。復帰してからの桃田は守りが素晴らしい。足が動いて、スタミナの不安を感じさせない。守りからいい形に攻撃に移る。ネット際で相手をだましたり、ずらしたり、変化をつけて崩すことができている。無理に打ちにいくことがほとんどない。世界トップ5の実力は同程度だと思うが、今の桃田のパフォーマンスは際立っている。皆、桃田のことを怖がっている印象だ。

 女子ダブルスの永原、松本組の優勝は決して、不思議な結果ではない。彼女たちの武器は海外勢も圧倒できる攻撃力。あれだけ長いリーチは他のペアにはない。パワーがあって、角度のある球が打てる。必ず上がってくる選手だと思っていた。

 日本の女子ダブルスは今、戦国時代。リオ五輪の高橋礼、松友組の金メダルで、日本の選手たちは自信を持った。今大会は4組出場したが、五輪は2組。この過酷な状況がさらに日本の競技力を高める。 (08年北京五輪女子ダブルス代表)

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2018年8月6日のニュース