秋吉 5位から底力逆転V!バーディー合戦制しツアー2勝目

[ 2018年6月25日 05:30 ]

男子ゴルフツアー ダンロップ・スリクソン福島オープン最終日 ( 2018年6月24日    福島県 グランディ那須白河GC=6961ヤード、パー72 )

優勝杯を手に笑顔でガッツポーズする秋吉(撮影・白鳥 佳樹)
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 5位から出た秋吉翔太(27=ホームテック)が9バーディー、1ボギーの64で回り、通算20アンダー、268で5月のミズノ・オープンに次ぐツアー2勝目を挙げた。全米オープンでは予選落ちしたが、その経験を無駄にせずバーディー合戦を制した。1差の2位に、山岡成稔(25=こばやしようき)。首位から出て2年ぶりのツアー15勝目を目指した石川遼(26=CASIO)は通算17アンダーで3位だった。

 最終18番。1差で追う山岡のバーディーパットが外れた瞬間、秋吉はキャディーと抱き合って歓喜に浸った。ツアー初優勝を果たした5月のミズノ・オープンから28日。「こんなに早く2勝目ができるとは本当に思ってなかった。正直うれしいです」と笑顔を浮かべた。

 幸運を生かした。首位から2打差でスタート。序盤からチャンスを確実に決めて15番で20アンダーとし首位に立った。だが、16番で第2打をミスしてボギー。嫌な流れで迎えた17番でもティーショットをミスした。思わず「これはダメだ!」と叫んだが、ボールはグリーン手前の池すれすれに止まった。「運良く止まって、いいアプローチができた」。パーで危機を脱すると、18番もティーショットが左のバンカーに入りかけたが転がってフェアウエーに行くツキもあり、2オン2パットでバーディー。「最後の3ホールは運が僕に味方した」と話した。

 1週間前は全米オープンで悪夢を味わった。2日間で3バーディーしか取れず19オーバーで予選落ち。それでも練習場で海外選手の打ち方などを研究。身につけた技で10番ではラフから球をふわっと上げて1メートルに寄せてパーセーブ。今週から使用した新アイアンを駆使しながら伸ばし合いを制した。

 昨年はこの大会で6位に入った勢いでシード権を獲得。「この大会には思い入れも強く優勝争いがしたかった。それが最終日に攻めのゴルフにつながった」と明かす。大会を主催する住友ゴム工業のブランド「ダンロップ」契約プロとしての責任を果たし、7月の全英オープンに弾みをつけた。

 【勝者のクラブ】▼1W=スリクソンZ765 スピーダー757エボリューション2(ロフト角10.5度 長さ45インチ、硬さTX)▼3W=スリクソンZ F45 TOUR(15度)▼2U=スリクソンZ U45(18度)▼4I〜PW=スリクソンZシリーズ プロトタイプ▼ウエッジ=クリーブランドゴルフRTX―3(50、54、60度)▼パター=オデッセイEXOセブン▼ボール=スリクソンZ―STAR

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2018年6月25日のニュース