新入幕の明生 番付見て気持ち新たに「凄いな ここからもっと頑張らないと」

[ 2018年6月25日 18:27 ]

師匠の立浪親方(左)とともに会見に臨んだ明生
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 大相撲名古屋場所の番付発表で新入幕となった明生(22=立浪部屋)は名古屋市南区の部屋宿舎で会見し、「番付表を見て、一番上の段。凄いなと思った。ここからもっと頑張らないと。自分を出して頑張らないといけない」と気持ちを新たにした。

 鹿児島・奄美大島の瀬戸内町出身で、篠川中卒業後の2011年技量審査場所で初土俵。約7年かけての新入幕に「つらいことが多かった」と振り返る。最も苦しかったのは、初めて幕下に上がった13年ごろに煩ったヘルニアだという。腰のしびれが1年ほど続き、「もう無理かもしれない」と相撲をやめて故郷に帰ることも考えた。実家に電話をすると、父・昌也さんから「帰ってくるな、恥ずかしいから」と一蹴された。「自分で甘えているなと思った」。ふだんは優しい父の厳しい言葉で奮起し、コツコツ努力を重ねて幕内の座を手にした。この日は早速、父に報告し「少しは親孝行できたかな」と目を細めた。

 昨年九州場所からは4場所とも十両4枚目以内を維持し、夏場所で初めて10勝を挙げた。「落ち着いて取れるようになった。一番に集中してやれた」と相手の懐に入って前に出る相撲に自信が持てるようになった。「一番に全力を注いで、お客さんが沸いてくれれば。新入幕三賞を目標に頑張って行きたい」と抱負を語った。

 元小結・旭豊の現師匠が1999年2月に部屋を継承してからは、大日ノ出(99年春場所)、猛虎浪(09年名古屋場所)に次いで3人目の新入幕。立浪親方は「自分の経験からすると(7年での新入幕は)早い方。伸びしろがあるし、まだこれから」と見ている。「早く自分の番付(最高位の小結)を超える力士を育てるのが夢。全然、超えてくれて結構」と愛弟子に期待を込めていた。

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2018年6月25日のニュース