野口啓代「超えたい」ボルダリングW杯最多勝へあと1

[ 2018年6月5日 16:12 ]

ボルダリングW杯第6戦を前に成田空港で取材に応じた野口、楢崎(左から)
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 スポーツクライミングのボルダリングW杯第6戦ベイル大会(8、9日、米コロラド州)に出場する野口啓代(29=TEAMau)、楢崎智亜(21=同)が5日、成田空港で取材に応じた。

 野口は第5戦の八王子大会を制し、W杯3連勝で通算21勝目を挙げた。アンナ・シュテール(オーストリア)が保持する男女通じて史上最多の22勝まで、あと1勝。「超えたいなと思う。今年も来年もチャンスはある」と気合を入れた。ベイル大会で並べば、今季最終戦の第7戦ミュンヘン大会(8月、ドイツ)で記録を更新する可能性が出てくる。男子のエース・楢崎も「単純にやばい。それだけ積み上げたら伝説になれる」とし、「俺も将来、30勝するかもしれない」と不敵な笑みを浮かべた。

 世界の舞台で戦うようになってから、野口は常にシュテールの背中を追いかけてきた。「憧れの選手でずっとライバル。アンナに勝ちたくて頑張ってきた」。2月にはオーストリアで合同練習も行った。故障もあってシュテールは今季のW杯には出場していないが、記録保持者で名前がクローズアップされた。「出ていないのに名前が出ることで、存在感をすごく感じる」と話した。

 最大目標の20年東京五輪はボルダリング、リード、スピードの複合で行われる。「五輪に向けて完成度は上がっていると感じている。もっと完璧に近づきたい」。W杯最多勝で歴史に名を刻み、2年後の夢舞台へ歩を進める。

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2018年6月5日のニュース