トランプ大統領がNFLイーグルスの表敬訪問を拒絶 ホワイトハウスへの招待をドタキャン

[ 2018年6月5日 11:31 ]

スーパーボウルでMVPとなったイーグルスのQBフォールズ(左)と正QBのウェンツ(AP)
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 トランプ米大統領は4日、第52回NFLスーパーボウルで初優勝を飾ったイーグルスの表敬訪問を拒絶し、ホワイトハウスへの招待を取り消すと発表した。

 声明では「国歌吹奏の際に選手は誇り高く起立し、偉大な男女の兵士と国民に敬意を表すべきだと考える大統領がここにいるが、スーパーボウルの優勝チームの中には同意しない連中がいるようだ」と5日の表敬訪問前日に“ドタキャン”となった理由を公表。NFLでは国歌吹奏の際にグラウンドに膝をつく選手が続出しているが、その行為に対して改めて不快感を表明した。

 ただし元49ersのQBコリン・キャパニックらが始めた国歌吹奏時の「ニーダウン」は愛国心の欠如から始まったものではなく、警官による黒人射殺という事件が続出した結果に生まれた抗議行動。イーグルスの優勝メンバーで今季はパンサーズに所属しているWRのトリー・スミスは「ウソだらけ。もともと多くの人間は(ホワイトハウス)に行くつもりなどなかった。大統領は“選手が兵士に反旗を掲げている”というデマをずっと拡散し続けている。多くの人間が(大統領に)会いたくないから国歌吹奏の問題を利用しただけ。招待の中止は臆病なやり方だ」とばっさり切り捨てた。

 NFLでは今季から国歌吹奏時にフィールドにいる選手に対しては起立することを義務付け、起立しないならばロッカールームに待機するように全選手に通達。しかしこの新たなリーグの方針に対しても、選手側からは反発する声が上がっている。

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