通算900勝のナダルが選んだ『思い出の試合』は?

[ 2018年6月5日 08:45 ]

テニス全仏オープン第9日 男子シングルス ( 2018年6月4日    パリ・ローランギャロス )

全仏オープン第9日、マルテラー(右)を下し、8強入りしたナダル(AP)
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 大会11度目の優勝を狙う世界1位のナダル(32=スペイン)は、4回戦で同70位のマルテラー(22=ドイツ)をストレートで退けてツアー通算900勝目を挙げた。5年前、ジョコビッチ戦の前にヒッティングパートナーを務めたのがマルテラーだったが「ごめん、覚えてなかった」と苦笑い。大きく成長した若手の挑戦をあっさりと跳ね返した。

 900勝のうち、キャリアの重要な勝利を問われると「難しいけどいくつかは挙げられる」と答えた。ロディックを破った04年の米国とのデビス杯決勝。コリアと決勝で5時間14分の死闘を演じた05年マスターズ・ローマ大会。大会初優勝を飾った08年ウィンブルドンのフェデラーとの決勝。準決勝でベルダスコ、決勝でフェデラーとフルセットを戦い抜いて初優勝した09年全豪。セーデリングに前年の雪辱を果たした10年全仏。生涯グランドスラムを達成した10年全米。準決勝でジョコビッチと4時間37分の超絶試合を見せた13年全仏。さらに大会10度目の優勝を飾った昨年大会。それぞれがナダルの18年のキャリアに欠かせないワンピースとなっている。

 大会期間中の今月3日には32歳の誕生日を迎えた。「年齢は感じてないけど、03年からここに来ているんだから長い道のり、年月だね。今も毎日ツアーを楽しんでいるから、できればもうしばらく続けたい」。テニスへの情熱たぎるナダルにとって、ゴールはまだずっと先にありそうだ。

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2018年6月5日のニュース