キャバリアーズが延長でラプターズを撃破 敵地で先勝 ジェームズはトリプルダブル

[ 2018年5月2日 12:34 ]

ジェームズをマークするデローザン(AP)
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 NBA東地区全体4位のキャバリアーズは敵地トロントで1位ラプターズとの地区準決勝の初戦に臨み、延長の末に113―112(前半57―60、延長8―7)で競り勝って先勝。ペイサーズとの1回戦で最終第7戦まで戦ったために中1日での試合となったが、第4Q終了時点まで一度もリードしなかったにもかかわらず、粘りに粘って貴重な白星をもぎとった。

 1回戦の7試合で平均41・1分出場したレブロン・ジェームズ(33)は3点シュートを8本中7本、フリースローを6本中5本外すなどシューティングの精度を欠いたが、それでも47分の出場で26得点、11リバウンド、13アシストを稼いでプレーオフ通算21回目(歴代2位)のトリプルダブルを達成。第2Q途中で最大14点差、第4Qの序盤では10点差を追う展開だったがここから反撃し、ジェームズは残り30・9秒、ターンアラウンドからのフェイドアウェー・ジャンパーを決めて105―105の同点に追いついた。

 5分間の延長に入ると、この日19得点のカイル・コーバー(37)が開始37秒に5本目の3点シュートを成功。この試合で初めてリードを奪った。1分58秒にはJR・スミス(32)も長距離砲をサク烈させ、第4Qまでとはうってかわってキャバリアーズが終始リード。残り3・4秒、ラプターズのフレッド・バンブリート(24)の3点シュートがリングに嫌われたところで勝負は決した。

 スミスは20得点、ケビン・ラブ(29)は7得点ながら13リバウンドを記録するなどジェームズ以外の先発陣も奮闘。ベンチから出たセンターのトリスタン・トンプソン(27)も14得点、12リバウンドのダブルダブルをマークし、要所でも貴重なオフェンス・リバウンドをキープした。

 過去2シーズンのプレーオフでいずれもキャバリアーズの前に屈しているラプターズは勝てた試合を逃した形。中1日のキャバリアーズに対し、ウィザーズを4勝2敗で退けてから中4日での試合だったが、ホームと日程のアドバンテージを生かせなかった。

 第4Q終了間際に追いつかれたあとの残り2・6秒、バンブリートの外したシュートをゴール下でデマー・デローザン(28)、CJ・マイルズ(31)、ジョナス・バランチューナス(25)の3人が押し込もうとしたが、なんと3人ともシュート・ミス。これが入っていれば勝利は確実だったが、ダンク以外では“最短距離”となる3本のシュートはすべて入らなかった。

 第4Qでのフィールドゴール(FG)は24本放って成功はわずかに5本のみ。デローザンは22得点、カイル・ラウリー(32)は18得点と10アシストをマークし、センターのバランチューナスも21得点、21リバウンドと地元ファンの声援を受けて活躍したが、土壇場での詰めを欠いて手痛い星を落とした。

 なおこのシリーズの第2戦は3日(日本時間4日)にトロントで行われる。

 <チーム記録>

 ▼FG成功率=キャバリアーズ(41・2%)、ラプターズ(43・3%)

 ▼3点シュート成功率=キャバリアーズ(40・0%)、ラプターズ(32・1%)

 ▼FT成功率=キャバリアーズ(71・4%)、ラプターズ(80・6%)

 ▼リバウンド=キャバリアーズ(45)、ラプターズ(49)

 ▼アシスト=キャバリアーズ(25)、ラプターズ(26)

 ▼ターンオーバー=キャバリアーズ(6)、ラプターズ(14)

 ▼速攻ポイント=キャバリアーズ(12)、ラプターズ(11)

 ▼ペイント内ポイント=キャバリアーズ(40)、ラプターズ(50)

 ▼ベンチスコア=キャバリアーズ(37)、ラプターズ(35)

 <個人記録>

 ▼チーム最多得点=ジェームズ(キャバリアーズ=26)、デローザン(ラプターズ=22)

 ▼チーム最多リバウンド=ラブ(キャバリアーズ=13)、バランチューナス(ラプターズ=21)

 ▼チーム最多アシスト=ジェームズ(キャバリアーズ=13)、ラウリー(ラプターズ=10)

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