伊達さん太鼓判、錦織は良くなる ドロー運と体力温存が鍵

[ 2018年5月2日 05:30 ]

WOWOWのテニス特別番組で対談した松岡修造(左)と伊達公子
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 元プロテニス選手の伊達公子さんと松岡修造氏が1日、都内でWOWOWテニス特別番組「松岡修造×伊達公子が語る!錦織圭・大坂なおみ グランドスラムへの挑戦」の収録を行い、全仏オープン(27日開幕)の展望を語り合った。

 「全仏オープンでプレーするのは嫌いだった」という伊達さんのぶっちゃけトークから始まった2人の対談。右手首のケガから復活し、モンテカルロ・マスターズで準優勝した錦織圭については「まだまだ良くなる」(伊達さん)、「まだ本当の錦織圭じゃない」(松岡氏)と完全復活への余地を感じていた。

 伊達さんは錦織の全仏上位進出に必要なものとして「ドロー運」と「体力温存」を挙げ、「大会1週目は楽をして、ギアを上げなきゃいけない時にフルで戦える状態にしないといけない。2週目に入る時に疲れていたらトップ選手に置いていかれる」と語った。4大大会で2週目まで残った経験が1度しかない松岡氏(95年ウィンブルドン8強)はこの意見に「さすが伊達さん。僕なんて1週目から全力だった」とうなるしかなかった。

 女子の日本勢では、BNPパリバ・オープンでツアー初優勝を飾るなど進境著しい大坂なおみが注目選手となる。伊達さんは「空間の使い方」とクレーコートで求められる立体的なテニスの習得を課題に挙げた。一方の松岡氏は「なおみキャンドル」とスーパーモデルの名前になぞらえて謎かけ。その心は「彼女が輝き出している時は間違いなく世界一。ただ、このキャンドルを自分から消す時が多い」と精神面の問題点を指摘したものだった。

 和気あいあいと行われた収録を終えた後も“全仏愛”を表明しない伊達さんに、松岡氏は「全仏がかわいそうですよ。ベスト4(95年)に入ってるんだから好きになればいいじゃん」と必死の訴え。伊達さんは「(クレーコートは)うまくできたら面白いと思う。うまくなりたい、好きになりたいという思いはある。奥が深いし、その人のテニスが凄く出る」と赤土の魅力そのものは否定せず、むしろ肯定的だった。

 対談の模様は3日16時30分から、WOWOWプライムで無料放送される。

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2018年5月2日のニュース