松本薫「ウルトラマン」状態でも6月実戦復帰へ 1年10カ月ぶり

[ 2018年5月2日 18:35 ]

柔道の女子日本代表強化合宿に参加し、世界選手権代表の田代未来(左)と乱取りを行う松本薫
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 柔道の12年ロンドン五輪女子57キロ級金メダリストで、昨年女児を出産した松本薫(30=ベネシード)が2日、6月9、10日に福岡県久留米市で開催される全日本実業団体対抗大会で実戦復帰する考えを明かした。松本は銅メダルだった16年のリオデジャネイロ五輪以来、実戦を遠ざかっている。実現すれば約1年10カ月ぶりの復帰戦となる。

 松本は東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで行われている女子日本代表合宿に参加。今年1月には8月下旬の全日本実業個人選手権大会までの復帰を明かしていたが、この日は「実業団体に出ます」と話した。

 合宿では世界選手権63キロ級代表の田代未来(コマツ)らと精力的に乱取りを行い、リオ五輪当時から変更されている組み手の新ルールを田代に確認する場面もあった。現状については「試合感覚がゼロなので、どこまでつくれるか。(乱取り)1本は(集中して)できても続かない。ウルトラマンみたいで3分しか持たない」と体力に不安があることを明かした。

 子育てとの両立については「朝、(娘が)寝ている間に走って、10時くらいまでは家事をして、その後に稽古に行く」という生活だという。幸い、長女は待機児童とはならず、保育園には通えているというが、ママアスリートの苦労を実感しているようす。目標とする20年東京五輪に向けて、徐々にペースを上げていく。

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2018年5月2日のニュース