“新生”二子山部屋土俵開き 農家の倉庫をリフォーム 40トンの土で土俵を造成

[ 2018年4月21日 14:30 ]

二子山親方(前列中央)と侑加夫人(同右から2人目)、長男・雅功くん(同左から2人目)とアマルサナー(後列右端)
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 “新生”二子山部屋の土俵開きが21日、埼玉・所沢市で行われた。二子山親方(40=元大関・雅山)は「ほっとしました。明日から本格的にちゃんとした内容の稽古ができると思います。一番は強い力士を育てることですが、礼儀や人間性など“二子山の力士は違う”と言われるような力士を育てていきたい」と抱負を語った。

 農家の倉庫をリフォームした稽古場に、40トンの土を搬入して土俵を造成。その脇に真新しいヒノキのてっぽう柱を据え、壁には現役時代の師匠だった武蔵川元理事長(元横綱・三重ノ海、相撲博物館館長)の写真も飾った。

 「常に(師匠に)見られているように。(師匠からは)“そのうち見に来る”と言ってもらっています。しっかりしないといけない」と気を引き締めた。

 今月1日に部屋を開き、14年ぶりに二子山部屋を再興。「若乃花さん、貴乃花さんらがいて凄い部屋でした。(自分が所属していた)武蔵川部屋とはライバル関係で戦っていた。その部屋の名前で独立することになるとは思ってもいませんでした。二子山部屋の名前を復活できたことはうれしいです」と感慨深げ。

 6日には所沢市役所を訪れ、藤本正人市長にも挨拶した。「所沢市民の方に喜んでもらえるような力士を育てて、根付いていけたらいいなと思います」と話し「努力を怠らなければ結果はついてくると思う。いい人材を発掘して、強い力士を育て、相撲ファンや相撲界に恩返しをしていきたい」と決意を語っていた。

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2018年4月21日のニュース