キャバリアーズが逆転負け ペイサーズに2点差で苦杯 4年連続ファイナル出場に赤信号

[ 2018年4月21日 12:14 ]

孤軍奮闘となったキャバリアーズのジェームズ(AP)
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 NBA東地区4位のキャバリアーズは敵地インディアナポリスで5位ペイサーズとの1回戦第3戦に臨んだが、前半で17点をリードしながら90―92(前半57―40)で逆転負け。シリーズ成績は1勝2敗となり、4季連続のファイナル出場に赤信号が点灯した。

 この日は全員がニューヨークの人気ファッション・ブランド「トム・ブラウン」のスーツを着込んで敵地バンカーズ・ライフ・フィールドハウスに到着。レブロン・ジェームズ(33)が自身を含めて全15選手分を自腹で調達したもので、ネクタイ、ワイシャツ、革靴、カシミアのカーディガンにいたるまですべて同じブランドでそろえて気合を入れていた。総額は推定で約1300万円。その“戦闘服”が勢いをもたらしたのか?前半では完全に主導権を握っていた。

 しかし第3Qで12―23と失速。第4Qの残り3分22秒でついに追いつかれ、その後の接戦でもシュートの精度を欠いて敗れ去った。第3Q終了時点でリードした試合(この日は6点)はレギュラーシーズンでは39戦全勝だったが、プレーオフの大事な試合で“唯一の例外”と直面した形。勝てる試合を落としたという精神的なダメージを被る結果となった。

 ジェームズは42分出場して28得点、12リバウンド、8アシストといずれもチーム最多を記録したがターンオーバーも6回。キャバリアーズは残り38秒にジェームズ、残り7・7秒にこの日19得点のケビン・ラブ(29)の3点シュート2本で90―91と1点差にしたが、追撃もここまでだった。

 4季ぶりのシリーズ制覇を目指すペイサーズは2勝1敗。ボヤン・ボグダノビッチ(29)が3点シュートを9本中7本成功させて30得点をたたき出し、ビクター・オラディーッポ(25)も18得点をマーク。すべてをジェームズがコントロールしているキャバリアーズとは対照的に、得点、リバウンド、アシストのチームリーダーはすべて別の選手。チーム成績の内容では優劣はさほどなかったが、バランスのとれたチームワークで試合をひっくり返した。

 キャバリアーズの3点シュート成功率は31・3%でペイサーズをわずかに上回っているものの、カイル・コーバー(37)、ジョージ・ヒル(31)、ジョーダン・クラークソン(25)、ロドニー・フッド(25)のシューター4人の成功数は計9本放って0。ジェームズがプレゼントした高級スーツに見合う?活躍はできなかった。

 なおジェームズのプレーオフでのダブルダブルは通算100回目。マイケル・ジョーダン(元ブルズ)に続いて3ケタの大台に乗せた。

 <チーム記録>

 ▼FG成功率=キャバリアーズ(44・2%)、ペイサーズ(46・6%)

 ▼3点シュート成功率=キャバリアーズ(31・3%)、ペイサーズ(27・3%)

 ▼FT成功率=キャバリアーズ(68・2%)、ペイサーズ(30・8%)

 ▼リバウンド=キャバリアーズ(36)、ペイサーズ(37)

 ▼アシスト=キャバリアーズ(17)、ペイサーズ(17)

 ▼ターンオーバー=キャバリアーズ(17)、ペイサーズ(20)

 ▼速攻ポイント=キャバリアーズ(8)、ペイサーズ(16)

 ▼ペイント内ポイント=キャバリアーズ(40)、ペイサーズ(42)

 ◆ベンチスコア=キャバリアーズ(22)、ペイサーズ(21)

 <個人記録>

 ▼チーム最多得点=ジェームズ(キャバリアーズ=28)、ボグダノビッチ(ペイサーズ=30)

 ▼チーム最多リバウンド=ジェームズ(キャバリアーズ=12)、ターナー(ペイサーズ=10)

 ▼チーム最多アシスト=ジェームズ(キャバリアーズ=8)、オラディーポ(ペイサーズ=7)

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