張本 卓球団体49年ぶり世界一導く!「出る試合は全部勝つ」

[ 2018年4月21日 05:30 ]

公開練習で笑顔の張本
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 天才少年が世界一に導く。卓球の世界選手権団体戦(29日〜5月6日、スウェーデン・ハルムスタード)の日本代表が20日、東京都北区の味の素ナショナルトレセンで公開練習と会見を行った。全日本選手権の男子シングルスを史上最年少で制した張本智和(14=エリートアカデミー)は全勝宣言。「チョレイ!」全開で49年ぶりの金メダルへ突き進む。

 昨年の世界選手権では史上最年少で8強入りし、今年の全日本選手権は史上最年少制覇。卓球界の歴史に名を刻む14歳の今大会の目標は、一つしかない。「絶対に、目指すのは金メダル」。意気込みは、大言壮語ではない。世界の頂に向かって、「出る試合は全部勝つって気持ちでやる」と闘志を高めた。

 16年世界ジュニアの団体戦では中国を倒して金メダルを獲得したが、シニアの団体での大舞台は初出場。もちろん、チームで最年少となる。「試合ではいつも通り声を出して自分が勝つ」。コートではおなじみ「チョレイ!」の雄叫びを上げる一方、ベンチからは水谷隼(28=木下グループ)ら先輩を鼓舞する。「一番年下だし、声を出して応援したい」と話した。

 今月6〜8日のアジア・カップでは世界ランク1位の樊振東(21=中国)を撃破。その後の合宿でラケットのラバーを替えて練習して右手首を痛めたが、ケガの功名もあった。バックハンドを打つ際に痛みがあったため、2日間は課題のフォアハンドばかりを振った。「フォアハンドの凡ミスが前よりも減ったかな」。既に患部も癒え、不安はない。

 大舞台を前に散髪も済ませ、スッキリしたヘアスタイルに。女子の伊藤美誠(17=スターツ)に「さっぱりした感じ。格好いいって言った方がいいですか?格好いいと思います!」と言われ、「ありがとうございます」と照れ笑いを浮かべた。69年ミュンヘン大会以来、49年ぶりの世界一へ。準備万全の天才少年が、黄金の夢を現実に変える。

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2018年4月21日のニュース