逸ノ城&魁聖、初優勝へ大一番 10日目、合計420キロ対決

[ 2018年3月20日 05:30 ]

大相撲春場所9日目 ( 2018年3月19日    エディオンアリーナ大阪 )

貴景勝を寄り切りで破る逸ノ城
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 小結・逸ノ城が貴景勝を下して、首位との2差をキープした。200キロを軽く超す幕内最重量を武器に、16場所ぶりの三役復帰場所で優勝争いに加わっている。横綱・鶴竜と平幕・魁聖は9戦全勝。大奄美が黒星を喫して1敗がいなくなり、首位の2人を2敗で7人が追っている。

 逸ノ城が休まず前に出て貴景勝を寄り切り、勝ち越しに王手をかけた。首位にも2差。完全復活した“遊牧民の怪物”の存在感は増すばかりだ。

 先場所から9キロ増えて現在215キロ。腰痛に悩んだときにはダイエットの必要に迫られ、好物の菓子パンなどをセーブして、190キロ近くまで落としたこともある。しかし、体調が改善するにつれて体重も回復。稽古しながらの増量で、動きに悪影響はない。この日の勝因に「体重の部分が、かなりあるでしょうね」と挙げるほど、自らの巨体に信頼を寄せる。

 10日目は全勝の魁聖。相手も205キロと、逸ノ城に次ぐ幕内2位の重さを誇る。それでも「こっちはもっと体重がある」と自信は揺るがない。

 一方の魁聖は「あいつは重い。嫌だなあ」と渋い表情。お互いに初Vを果たすためには避けて通れない巨大な山。賜杯の行方を占う2人合わせて400キロ超のスーパーヘビー級対決が、会場をも揺らす。

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