吉田らに「ひきょう者」メール…至学館大・谷岡学長が会見、報道に反論

[ 2018年3月15日 11:34 ]

告発状が内閣府に出された問題で記者会見する、至学館大の谷岡郁子学長
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 レスリング女子で五輪4連覇の伊調馨(33=ALSOK)が日本レスリング協会の栄和人強化本部長からパワーハラスメントを受けたとする告発状が内閣府に出された問題で、栄氏が監督を務める至学館大の谷岡郁子学長が15日、愛知県大府市の至学館大で記者会見し、一連の報道に反論した。パワハラの有無については「分かりません」と答えた。

 谷岡学長は伊調について「練習場所がないというが、私たちはいつでも歓迎だと申し上げた。(至学館大を)私が使わせるといえば使うことができる」と主張した。

 問題だったとされる2016年リオデジャネイロ五輪での移動についても「吉田(沙保里)はエコノミー症候群が心配だから自費で行くといい、登坂(絵莉)の所属会社はそれにならった。伊調にも聞いたが、彼女は断った。自費でそれぞれがビジネス、エコノミーで行くことのどこに問題があるのか」と話した。

 日本協会副会長も務める谷岡学長は吉田や部員らに「ひきょう者」などのメールが寄せられたと明らかにした。会見した理由については「栄監督の娘である栄希和選手がえこひいきで女子ワールドカップ(W杯)に出るとテレビ番組に取り上げられたから。根拠のない話で抗議したい」と憤った。一連の報道で、名誉毀損などの訴訟については「個人がやること」とした。

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2018年3月15日のニュース