カーリングフィーバーin青森 銅メダル凱旋試合!藤沢組連勝

[ 2018年3月15日 05:30 ]

カーリング全農日本混合ダブルス選手権第1日 ( 2018年3月14日    青森・みちぎんドリームスタジアム )

山口とリンゴをもぐもぐする藤沢
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 凱旋フィーバーに燃えた。平昌五輪の女子で銅メダルを獲得したLS北見の藤沢五月(26)と男子代表SC軽井沢クの山口剛史(33)のペアが、1次リーグA組で連勝発進した。有料チケットは各日完売で、自由席のベストポジションを求めて午前3時30分から並ぶファンも。大きな注目を浴びる中、吉田知那美(26)清水徹郎(30)のペアも白星スタート、吉田夕梨花(24)両角友佑(33)は初戦を落とした。大会は4月の世界選手権(スウェーデン)代表選考会を兼ねる。

 大きな注目を浴びていることは全身で感じていた。リンクサイドを観客が埋め、大きな拍手が降り注ぐ。銅メダルを獲得した平昌五輪からの凱旋試合。山口とのペアで臨んだ藤沢は、堀内・冨安の「オリオン機械」を8―1で圧倒した。「たくさんの方に見てもらいながらできるのは光栄。少しでも興味を持ってくれるのはうれしい」と笑みを浮かべた。

 11回目の日本混合ダブルス選手権で初めてチケットを有料にすると、各日256枚のチケットは即完売。自由席のベストポジションを求め、会場に一番乗りしたのは、藤沢ファンの加藤直樹さん(48)だった。自宅のある秋田市から車で約4時間かけて青森へ。会場に着いたのは開場9時間前の午前3時半だった。「まさか青森で日の出を見ることになるとは。平昌でハマって、今回絶対に見ておかなきゃと思った」。藤沢の一挙一動に熱視線を送った。

 慣れない混合ダブルスに「最初はため息ばっかり」と初戦を振り返った藤沢だが、14―1で勝った2試合目の船木・工藤戦はエンジン全開。第4エンド終了で10―0と大量リードすると、ハーフタイムの“もぐもぐタイム”でも見せ場たっぷりだ。1試合目はゼリーを口にしただけだったが、2試合目はまず正座でいちごを1個口へ運ぶと、立ち上がって2個目を食べつつ、相手からもらったりんごもペロリ。おなじみの「そだねー」は出なかったが、存在感を見せつけた。

 平昌五輪で火が付いた人気を一過性で終わらせないため、藤沢は「変なことはできない」と緊張感を持って大会に臨んでいる。プレーでも“もぐもぐ”でも期待を裏切らず、きっちり連勝スタート。これからも観客をうならせ、カーリング界をさらに熱くする。

 ◇混合ダブルス 4人制は10エンドまで行われるが、男女1人ずつが組む混合ダブルスは8エンドまで。各エンド8投の4人制に対して、ストーンを置いた状態で始める混合ダブルスは各エンド5投で行う。

 ◇今大会の試合形式 1次リーグは7ペアずつ3組に分かれて争われ、各組1位が準決勝に進出。各組2位の3ペアから、各試合前に先攻後攻を決めるショットから算出するドローショットチャレンジ(DSC)の上位2ペアで準決勝の残り1枠を争う。

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