横山大希 1500で逆転V「最後に落ちるところを狙った」 ショートトラック全日本選手権

[ 2017年12月16日 20:30 ]

<全日本ショートトラックスピードスケート選手権>(男子500mm決勝)団子状態のままカーブに飛び込む(左から)坂爪亮介、横山大希、吉永一貴
Photo By スポニチ

 来年2月の平昌冬季五輪の最終選考会を兼ねたスピードスケート・ショートトラックの全日本選手権が16日、名古屋市ガイシプラザで開幕し、男女の1500メートルと500メートルが行われた。

 男子1500メートル決勝は横山大希(23=トヨタ自動車)が得意距離を制した。最後のコーナーの入り口で内側を突いて高校3年生の吉永をかわす鮮やかな逆転劇だった。

 「今日の氷の状態だと先頭は得策ではないと思った。最後に落ちるところを狙った。足に疲労が来る氷だと感じていた」

 選考大会の500メートル、1000メートルを入れた3つの距離の総合ポイントで4位に付けて今大会を迎えた実力者。代名詞は、レース前の気合いの声だ。

 「フッフッ、ハー」

 「ウッ、ハー」

 「ハッ、ハッ」

 緊張で張り詰めたリンクに、2度、3度と響く大きな声。横山流の大事なレース直前のルーティンだ。

 「弱い気持ちを断つ」のが理由。「ハーと腹から声を出します。あとは、勝てる、勝てるとつぶやいています。人から見れば、ちょっと怪しいです」。

 気持ちを高めて、駆け引き勝負の戦いに挑んでいる。この日の活躍で平昌冬季五輪代表へ大前進。世界を相手にした時に忍び寄る弱気の虫も、腹の底からの声でかき消す。

続きを表示

2017年12月16日のニュース