SC軽井沢ク、世界選手権“銅”スイス撃破!3連勝で決勝T進出

[ 2017年12月16日 05:30 ]

カーリング軽井沢国際選手権第2日 ( 2017年12月15日    長野・軽井沢アイスパーク )

笑顔を見せるSC軽井沢クの(左から)両角友、清水、山口
Photo By 共同

 五輪前哨戦を制した。18年平昌五輪の男子日本代表・SC軽井沢クは1次リーグD組で、17年世界選手権銅メダルで五輪代表のスイスに8―4で快勝。スキップ・両角友佑(32)の好ショットで3連勝とし、決勝トーナメント進出を決めた。女子日本代表のLS北見はA組で韓国のチームに7―2で勝利し、2勝1敗とした。

 相手の戦意を喪失させる好ショットにも、司令塔に満足感はない。「そんなに難しくない。1センチか5ミリ、もう少し曲げて当てたかった。ホントの狙い通りじゃなかった分、半分くらいの“よし”ですね」。4―4の第7エンド、両角友の1投目。円内に置かれた自分たちの石に当て、ダブルテークアウトで相手の石2つをはじき出した上で、ハウス内に自分たちの石だけを4つ残した。逆転不可能を悟ったスイスがギブアップだ。

 負けるわけにはいかない前哨戦だった。五輪代表のスイスは17年世界選手権銅メダルで、SC軽井沢クも1次リーグで敗れていたが、今大会は正スキップが不在。「スキップが抜けているんで。そういうチームにはしっかりと勝っていかないと」と両角友。第2エンドに2点取られた後すぐ2点取り返し、その後の不利な先攻では相手を1得点に抑え、「自分たちの投げはうまくなっている」と手応えを強調した。

 9月11日から約2カ月半にわたって海外遠征を敢行し、カナダ、オーストラリアで10大会に出場。さまざまな会場を経験することで、氷の読みも成長した。この日はエンドごとにストーンの滑りが変化したが、「難しいアイスに対応できた。引きずられて悪いショットを出していたのが昨年まで」と胸を張った。

 16日は1次リーグ最終戦後、準々決勝に臨む。今大会はスイスの他、スコットランド(五輪では英国)、韓国と平昌代表が出場しているが、「手の内をさらした方が有利になる」という信念のもと、戦い方は変えず、出し惜しみもしない。地元でライバルを撃破し、夢舞台へ弾みをつける。

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