時松 13アンダーで小平と並び首位「何がいいのか自分でも分かりません」 ANAオープン

[ 2017年9月16日 22:35 ]

 男子ゴルフのANAオープン3日目は16日、北海道・札幌GC輪厚Cで行われ、昨年のダンロップ福島オープンで優勝している時松隆光(24=筑紫ケ丘GC)が、65と伸ばし通算13アンダーで小平智(28=Admiral)と並んで首位に立った。本紙ゴルフ天国の“先生”手嶋多一(38=ミズノ)は67で回り1打差の3位と好位置に付けている。

 大会前まで7試合連続予選落ちと不振を極めていた時松が圧巻のチャージを見せた。「何がいいのか自分でも分かりません。後半はプロみたいなプレーができましたけど前半はたまたまです」。5番でグリーン左から30ヤードのアプローチをチップイーグル。「難しい状況で寄せようと思ったのが入りました。まぐれです」と控えめに話したが、8番では10メートル、9番でも7メートルの長いバーディーパットを沈め、後半はさらに3バーディーを重ねた。昨年の福島オープン以来のトーナメントリーダーだ。

 初シード選手として迎えた今季は、スコアをまとようとしすぎて知らず知らずのうちにスイングが小さくなり不調に陥ったという。だが、動画サイトのユーチューブで好調時の自分のスイングを見て「大きく上げて大きく振り切ろう」と意識を変えたところ復調のきっかけをつかんだ。

 「日本オープンの予選会(9月)で60台を2日連続で出すことが出来て、今やっていることが間違っていないと自信を取り戻すにはいい試合になりました」。8月にはISPSハンダマッチプレーの1回戦で対戦した手嶋から「ドライバーが合ってないぞ」とアドバイスされ手嶋が使っていた1Wと同じものに替えたところドライバーショットも安定するようになった。今週はその手嶋も好調。“塩”を送ってくれた先輩プロと北の大地でともに優勝争いを盛り上げている。

 「あしたもこのプレーができれば自信も少しずつ戻ってくると思います。もしかしたらもしかする。前半伸ばしていければ…」

 数カ月前には予想もできなかった絶好の位置で、絶不調に苦しんだ男がツアー2勝目に挑む。

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2017年9月16日のニュース