18歳奥野が初出場優勝 吉田沙保里「よく頑張った」

[ 2017年8月24日 04:45 ]

 レスリング女子55キロ級の奥野春菜(18)=至学館大=が23日、パリで行われた世界選手権で4試合を勝ち、初出場優勝の快挙を成し遂げた。前日に男子グレコローマンスタイル59キロ級の文田健一郎(21)=日体大=が世界一に輝いており、今大会の日本勢で二つ目の金メダルとなった。

 三重県出身の奥野は五輪3連覇の吉田沙保里(34)=至学館大職=を育てた吉田の父、栄勝さんの指導を受け、タックルを武器とする攻撃的なスタイルが吉田と似ていることもあり「沙保里2世」と呼ばれる逸材。決勝でも積極的に攻め、オドゥナヨフォラサデ・アデクロイエ(ナイジェリア)を5―4で退けた。

 女子75キロ級の鈴木博恵(30)=クリナップ=は3位決定戦で勝ち、銅メダルを獲得した。

 ▼奥野春菜の話 代表になったからには勝たないといけないと思っていた。優勝できてほっとしている。(決勝では)片足タックルは絶対に取ろうと狙っていた。

 ▼吉田沙保里の話 よく頑張った。最後は弱気になっていたけど、何とか勝ってくれて良かった。世界チャンピオンになったという自信を持って、これからも頑張ってほしい。

 ◆奥野 春菜(おくの・はるな=女子55キロ級)52キロ級で14〜16年に全国高校総体を3連覇し、昨年の世界カデット選手権で金メダル。55キロ級で今年の全日本選抜選手権初優勝。三重・久居高出、至学館大。158センチ。18歳。三重県出身。

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