18歳新星、アマの桃子 4差5位好発進、ノーボギーに「100点」

[ 2017年5月20日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 中京テレビ・ブリヂストン・レディース第1日 ( 2017年5月19日    愛知県豊田市 中京ゴルフ倶楽部石野コース=6401ヤード、パー72 )

ブリヂストンL第1日 9番、惜しくもバーディーを逃し、悔しがる大里
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 今春高校を卒業したばかりのアマチュア大里桃子(18=熊本空港CC)が5バーディー、ボギーなしの67をマークして首位に4打差の5位と好発進した。岡山絵里(20=ニトリ)が9バーディー、ボギーなしの大会コースレコードに並ぶ63をマークし単独首位に立った。

 ツアーで初体験の60台。18歳のアマチュア大里は「100点に近い。ノーボギーだしショットもパットのタッチも良くてリズムに乗れた」と初々しい笑顔を見せた。

 得意なパットが好調だった。インから出て12番、14番で4メートルを沈めスコアを伸ばした。後半の3番で10メートルのロングパットをねじ込み、4番は5メートルを決めて連続バーディー。6番は4メートルのチャンスをものにした。

 熊本県出身。クラブチャンピオン7回という父・充さん(50)の勧めで8歳でゴルフを始めた。中学2年時、日本ジュニア選手権女子12〜14歳の部で3位に入りプロを志した。今年3月、ゴルフの名門、国府高を卒業し現在は熊本空港CCの練習生。今月10〜12日に山口・周南CCで行われたプロテスト2次予選を2位突破。7月の最終プロテストに進出した。

 同じ九州出身で同学年の勝みなみとは小学生時代から大会で何度も顔を合わせてきた。その勝が15歳の史上最年少でツアー初優勝した14年KKT杯バンテリン・レディース。大里はボランティアとしてスコアボードを担当。盟友がウイニングパットを決める瞬間を18番グリーン脇で目撃した。

 ホールアウトした勝を「おめでとう」と祝福したが「最初は凄いなあと思ったけど、だんだん悔しくなってきた。負けていられないと思った」。同年代には勝の他にも、日本女子オープンを制し、プロ転向した畑岡奈紗をはじめ、新垣比菜らツアーで活躍する選手が多い。「同世代に強い子が多いので良い刺激になっている。自分も頑張ろうと思える」と対抗心をにじませた。

 ツアーは過去9試合出場し予選通過2回で今年4月のスタジオアリス女子オープンの46位が最高。勝を上回る5位発進で自己最高順位を更新する絶好機。「夢は賞金女王になること」という大里がツアーに大きな一歩をしるそうとしている。

 ◆大里 桃子(おおさと・ももこ)1998年(平10)8月10日、熊本県出身の18歳。8歳でゴルフを始める。10年九州小学生選手権春季大会優勝。16年九州ジュニア選手権優勝。憧れのプロは鬼沢信子。得意クラブはパター。1Wの平均飛距離は260ヤード。ベストスコアは66。家族は父・充さん、母・美弥さん(48)、兄・将司さん(21)。1メートル71。

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2017年5月20日のニュース