米国帰りのアマ常文恵 70と巻き返しすも予選落ち「課題が見つかりました」

[ 2017年5月20日 17:37 ]

中京テレビ・ブリヂストン・レディース第2日 ( 2017年5月20日    愛知県豊田市の中京GC石野C )

 中京テレビ・ブリヂストン・レディース(愛知・中京GC石野C)に出場した米国帰りの常文恵(18)は2日目に70と巻き返したものの、通算1オーバーの65位でカットラインに2打及ばず予選ち。ほろ苦い日本ツアー初挑戦となった。

 試合後は「自分の課題が見つかりました。いい経験をさせていただきました」と振り返った。

 ショットは悪くなかった。1Wでフェアウエーを外したのは右バンカーに入れた11番だけ。16番パー5では同伴競技者のイ・ナリ、森井菖を30ヤード以上もアウトドライブする場面もあった。

 だが、グリーン上で苦戦した。インスタートの15、16番で2メートル以内を沈めて連続バーディー。いい流れになるかと思わせたが、12、18番で1メートル以内を外しボギー。後半の4番では1・5メートル、6番で70センチ、最終ホールの9番でも2メートルのバーディーパットを決めきれず最後までパターに足を引っ張られた。

 プレーを見守った母・意津子さんは「本人はゴルフの調子が良かったので自分に期待していたと思います。でも、これで練習と試合は全く違うものだということが分かったと思います」と話した。

 米国留学中の14年に、全米女子アマに並ぶ全米女子アマパブリックリンクスで優勝。アマの大会以外にもプロが出場するミニツアーでも2位に入るなど実績を残して帰国していただけに、日本ツアー初陣となる今大会の結果が注目されたが、その壁は自身が想像していた以上に厚かったようだ。それでも、2日間、36ホール、随所に大器の片鱗は見られた。

 初日、同組で回ったセキ・ユウティンの父セキ・エツトウさん(53)は「ボールは飛ぶし、スイングもきれい。力がなければ2アンダーでは回ってこられませんよね」と話す。そして「初めてプロの試合に出て、グリーンの周りにお客さんが大勢いたら練習と同じ感覚では打てなくなるものです。でも慣れてくれば変わってきます。ここまで来ているということは、それだけの技術を持っているということ。後は精神力。ユンティン(が今季安定しているの)も精神面(の変化)が大きいですから」と印象を語っていた。

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2017年5月20日のニュース